平成の大合併で西脇市と合併した旧・黒田庄町。その中心は役場などのあったJR黒田庄町駅の周辺(黒田庄町岡)ですが、そうは言っても農業地帯ですので駅から300メートルも離れれば田園風景です。
田んぼの中を抜けてもう少し歩くと、福谷池という溜池とその周りの丘陵、古墳などを取り込んだ福谷公園があります。
駅から歩いて15分、池は溜池、向こうに見えるのは標高にして290メートルほどの低山なのですが、こうして写真にすると、どこかの高原に遊びに来たかのように見えるから不思議です。もっとも、お手軽さ×気持ちよさで考えれば、遠くの高原に引けを取るものではありません。
訪ねた時は木陰に車を停めて、バーベキューをしている若者グループがいました。
溜池なので管理上の制約はあると思いますが、カヌー遊びにも楽しいかも知れません。
池のそばには、横穴式石室を持つ古墳がいくつか残っています。
とくに積極的に保護されているわけでも、まるっきり放ったらかしされているわけでもなく、自由に上って石室に頭を突っ込んで見学することができます。
池と古墳を過ぎて少し登ると、赤い鳥居の並ぶ岡稲荷神社の参道があります。
拝殿へは参道を登るのが当たり前なのですが、参道の横手の方には谷地形を活かした桜の園が整備されており、それを眺めながら園路(遊歩道)を歩いて行っても拝殿まで行くことができます。
拝殿まで登って、黒田庄の中心部方向を眺めるとこのような感じ。
しかし前山があって、それほど視界が開けているわけではありません。ここから更に登っていくハイキング道もありますが、本日はここまで。
ちなみに上の写真では裏側から見ていた拝殿前の赤鳥居は、この地区出身の歌手・トータス松本(ウルフルズ)さんが奉納したもので、非常によく目立っています。
見たところ都市公園ではなさそうですが、駐車場がなく車が入り放題、池の周りに柵がないなど、日頃見なれない光景から色々とアイディアも得られる福谷公園でした。
(2014年5月訪問)
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