しかし、今回は「公園の開園記念式典」というものに行ってきたので、せっかくですから出来たてほやほやの公園を記事にしてみたいと思います。
場所は、兵庫県芦屋市の東芦屋緑地。
式典がおこなわれたのは昨日(2014年3月29日)です。
もともと、この場所には個人の住宅があったのですが、それが「公園として使ってください」という条件で市に寄付され、おおかた2年がかりで生まれ変わったものです。
会場への到着が少し遅れたため、もう式典が始まっていました。
東屋の前には芦屋市、自治会、市議会の関係者などが並びます。
その挨拶を聞いているのは、近所の人や計画づくりのためのワークショップ参加者、設計・施工に関わった業者さんなどです。
挨拶の後は市の担当者から、土地と整備費の寄付があったこと、管理費についても基金が立って一定額が市に提供されること、もともと庭にあった樹木や石材などを再利用していることなど整備・管理についての説明がありました。
それが終わると、次はメイン出入口の正面に設置された「公園整備に至る経緯」を記した記念碑の除幕式です。
●記念碑より「東芦屋緑地の整備に至る経緯」
当敷地の所有者であった、久保平兵衛氏は、代々この地にて襲名してきました。
この度、平兵衛氏の子女 岩佐静子様より、生前より親しんできた庭園や樹木を利用し、地域の方々が集い、憩い、親しむことができる緑地として生まれ変わることを望まれ、当緑地の敷地及び整備費用をご寄付いただきました。
従前よりこの地にあった石材や樹木は、当緑地にて形を変えて活きています。
平成26年3月 芦屋市
最後にその場にいた人みんなで記念写真を撮って、式典は終了。
ちなみに記念写真の中心に置かれた看板は、裏に回ると市役所の方の手作り感が満載で、逆に好感が持てます(笑)
広場の中心に植えられたシンボルツリーはクロガネモチ。
もともとお庭に植えられていたものを工事のために一度動かして、また広場の中心に戻してと2回移植しているので、今は枝を落とされてこぢんまりしていますが、すぐに大きく枝葉を伸ばしてくることでしょう。
こちらはウメの木などが残された「果樹園」のゾーン。樹木も石積みの石も、もともと使われていたものだそうです。
東屋は邸宅・庭の雰囲気を出すためオリジナル設計もの。
そのまわりにも蹲踞や庭石など、もとからあったものがふんだんに使われています。
とは言え式典が終われば、あとは一般開放。
お庭だった頃の蹲踞や飛び石を活かした植栽地も、あっという間に子供の遊び場ですw。
さすがに芝生は貼られたばかりで根が定着していないので、式典にも出席していた造園業者さんの手で、あっという間にトラロープが張られて「養生中、立入禁止」にされてしまいました。
梅雨が明ける頃には緑が馴染んできて、もっと落ち着ける公園になることでしょう。
思えば全国的に年度末、この1年で、どこにどんな公園が誕生したのでしょうか。
(2013年3月訪問)
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