その団地の中で一番大きな公園(6,742平米)が、鶴甲公園です。
立地的にはこんな感じ。
すぐそこまで六甲山地の前山が迫っています(というか市街地の方が山に迫っていったのですが)。
一方、市街地側を望むとこんな感じ。写真ではモヤがかかっていますが、晴れていれば東神戸の港の先に泉州方面まで見渡せるものと思われます。
園内は、やや古い団地の中心的な公園ということもあって、遊具が充実しています。
一番人気は、おそらくこの石の山遊具。No.254 新浜公園にあったガヴァドンAを思わせる遊具とほぼ同一なのですが、写真左端の小山の形状など、若干異なるところもあります。
たぶん工場で作った幾つかのパーツを現地で繋ぎ合わせて仕上げていると思われますので、設置時期や仕様によってパーツの構成が異なるのでしょう。
次に目を引くのが、かなり邪悪な顔をしたイルカ型の揺れる動物。
正面から見ると顔の中心に縦線が通っており、もう何なのかさっぱりわからない造形です。
どちら向きにも滑ることができる滑り台。
No.331 与儀わんぱく公園のものとはスケールは違いますが思想は似ています。
周りの地面が固いとスケボー少年らにジャンプ台代わりに使われてしまいそうですが、土なので大丈夫です。
登ったり降りたり、砂をまき散らしたりと色々使える木製遊び台。
複合遊具というほど派手なものでもありませんが、ちょっとずつ他のパーツに繋がっています。
久しぶりに見た一人乗りブランコ。たった一人のために、これだけの安全領域を取らねばならないというのは、非常に贅沢な遊具だと言えます。
こちらはラダーを組み合わせたジャングルジム。
シンプルですが飽きの来ないデザインです。
タイヤ遊具も、この写真のダンプカーサイズのものと、別に乗用車サイズのものもあって色々遊べるようになっています。
ほかにもキノコ型の休憩所、消防自動車型の消防ポンプなど、遊び心がいっぱいの物件が目白押しです。
また施設が面白いばかりではなく、樹木の手入れや清掃などもしっかりとされていました。
つくった時ばかり気合いが入っていて、今はあまり使われていない、管理の行き届いていない公園は悲しいものがありますが、ここはそうではなく非常に気持ちの良い公園でした。
(2014年1月訪問)
【2020年10月追記】
鶴甲公園の中に地区の集会所や児童館が移転してきて、公園もかなり改修されたと聞いていたのですが、近くまで行く機会があったので覗いてきました。
遊具はあらかた新しいものに入れ替えられて、防災関係の施設なども新規導入されて公園全体の印象は変わったのですが、石の山遊具とキノコの東屋は塗り直されて健在でした。
最近されにリニューアルされましたが人研ぎ滑り台が壊されてなくて安心しました。
返信削除随分平坦で凡庸な公園になってしまいましたが、創建当時(1970年代)は植栽でぐるりと外周部分と
中央の遊具広場が分利され、南西側にはパーゴラと小さな多目的スペースも有り
遊具も動きのある斬新なモノが有って、本当に変化にとんだ楽しい公園でした。
下町のしけた公園しか知らなかった私は「これ無料で遊べるの?」と新興住宅地の豊かさと新時代の到来を実感しました。
Unknownさま
返信削除こんにちは、ブログ作者です。コメントありがとうございます。
このブログでは、たまたま訪れた公園の、その日のことだけを切り取って記事にしているのですが、それを読んだ方が子供の頃のことを思い出したり、その頃の公園の姿を教えてくださったりすることをとても楽しみにしています。
神戸市が発行していた『市民のグラフこうべ』という冊子で、1973年に当時の最新の公園ばかりを取り上げた「神戸の公園」特集号があるのですが、そこに鶴甲公園の写真が1枚だけ掲載されています。
大小のタイヤ列の横に滑り台、奥の方には人研遊具やブランコが見えている中で、吊りズボン姿の子供たちが笑顔で遊んでいる写真で、見るたびに「いい写真だな」と思っていたところでした。
その時代の感覚を教えてくださり、ありがとうございます。
今後とも拙ブログをよろしくお願いいたします。
小2から二十歳まで鶴甲団地に住んでいました
返信削除旧鶴甲会館には『ル・ミエル』と言うケーキ屋が入ったり、その後ローソンが入ってそこでアルバイトもしました
鶴甲公園・・鶴甲北公園と言っていました
夏祭りもありました、
そのコンクリートの滑り台は当初からあり、数々の思い出が蘇ります
今一度、足を運んでみたいと思いました !(^^)!
Unknownさま
返信削除こんにちは、ブログ作者です。
私も市内だったのですが、鶴甲といえば横の道を通って六甲山上と行き来するばかりで、大人になるまで鶴甲団地の中に入ったことがありませんでした。
「鶴甲プールも、結局いちども入ることがなかったなぁ」と思い出しています。