神戸市灘区の鶴甲(つるかぶと)地区は、もともと標高327メートルの鶴甲山があったところを切り開いて造成された大規模団地で、今も六甲山上へと向かう急な坂道を登っていった先にあります。
その団地の南の入口、標高にして170メートル付近にあるのが鶴甲南団地です。
大規模団地の入口だけあって、羽の生えた鍬形のモニュメント(ツル・カブトなのでしょう...)、小便小僧、団地造成に携わった労働者を称えるものと思われるレリーフなど、印象的な物件の数々が車道からよく見えるところに設置されており、団地を訪れる人たち、そして団地を通り越して六甲山へ向かう人たちを出迎えてくれます。
中でも擁壁にはめ込まれたレリーフは幅10メートルくらいの大きく立派な物なのですが、下からは植え込みが、上からはツル植物が伸びてきてかなり隠されてしまっています。
せっかくのレリーフですから、もう少し大切にしてあげて欲しいものです。
このレリーフのある公園東半分の小広場、西半分の遊具広場とも、斜面住宅地にありがちな九十九折りの2本の道路に挟まれており、上下どちらの道路からも階段を上り下りしないと公園内には入れない構造になっています。
一方で、近くにあるバス停からは、この公園の中を通り抜けて団地の中に入っていく構造になっており、中心部の人通りはかなり多そうでした。
細長い遊具広場の中にはコンクリート製の動物遊具が豊富で、ほかの公園ではあまり見かけないサイやアシカなど10体ほど設置されています。
こちらは風水で金運が上がると言われる黄色いブタ。
あまりに動物が多いので、滑り台もゾウに見えてきます。
そして灰皿はツルに見えてくる...かな?
(2014年1月訪問)
狭いながらも変化がある、まさに秘密基地感覚、子供心を妙にくすぐる公園でした。
返信削除Unknownさま
返信削除こんにちは、ブログ作者です。コメントありがとうございます。
地形の制約がある中でも、それを上手に活かした良い公園ですよね。
どこまでも広々として自由に遊べるタイプの公園も魅力的なのですが、子供にとっては囲まれた中で変化や隙間があるのが楽しいことだと思います。
今後とも、拙ブログをよろしくお願いいたします。