酒田市立図書館などの入る総合文化センターの北側にある緑地・広場が琢成(たくせい)緑地です。
「琢成」は「玉不琢 不成器 人不学 不知道(たまみがかざれば うつわをなさず ひとまなばざれば みちをしらず)」という中国の古書・礼記から取られた言葉だそうで、もともとこの場所にあった琢成小学校に因むものだと思われます。
現在は緑地から道一本渡ったところにある、この小学校のHPによれば、1879年(明治12年)、時の太政大臣・三条実美が酒田を訪れた際、新設の学校の命名を懇願されて付けた名前が「琢成学校」だということです。
公園内には「琢成百年」の記念碑があります。
おそらく三条実美から100年が経った時期の前後に、小学校の統廃合と総合文化センターの整備とをセットで進めた事業がおこなわれ、その時に公園も建てられたものだと思われます。
総合文化センターへを続く園路を挟み、敷地の西側は文化センターの外構の雰囲気にあった、静かな林仕立てになっています。
天気がよければ、図書館で借りた本を公園で読んでも気持ちがよいと思います。
一方、東側は木製の複合遊具を中心とした、小さな遊具広場になっています。
小学校も近いし、文化センターには学童保育所も入っているので、晴れていればけっこう人気があるのではないかと思いました。
公園の規模は大きくないのですが、文化施設、学校と程よい位置関係でまとまっているので、色々と使い勝手の良い空間になっていると感じました。
●琢成小学校 校名の由来
(2013年11月訪問)
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