563/1000 尼崎市記念公園(兵庫県尼崎市)

2014/01/14

スポーツ向けの公園 大きな公園 尼崎市 兵庫県

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尼崎市記念公園は、尼崎市のHPを見ても現地に行っても、なにを記念しているのかはっきりと語られていない公園です(私が見つけられなかっただけかも知れませんが)。しかし、尼崎市立地域研究史料館が公開する apedia によれば、1940年(昭和15年)の紀元2600年を記念するものだそうです。
とは言え70数年前のものは、パッと見たくらいでは見つけられませんでした。並木はどうかなぁ。
尼崎市記念公園(兵庫県尼崎市)

神武天皇の即位から2600年にあたるとされたこの年は、各地で祝賀行事が開催されて記念碑が建てられたこと、大規模な神社が造営されたことなどが知られていますが、じつは公園もたくさんつくられています(祝賀行事の会場として用地を確保し、そのまま公園としたことが多かったようです)。
その意味からは、単純に政治的・神道的な意味あいだけではなく、明治時代から今日まで続く「博覧会など大規模イベントを名目に公共が土地を確保して、都市改造をはかる」という都市計画の一環としての側面があったと言うことです。
尼崎市記念公園(兵庫県尼崎市)

さて、その後に色々と経過があったようですが、現在の尼崎市記念公園は、日本陸連1種公認の陸上競技場、1万人収容の野球場、体育館、テニスコートなどを持つ運動公園となっています。JR尼崎駅からも近いことから様々なイベントが開催されることも多いようです。
運動公園としての紹介はアチコチでされていると思いますから、本ブログでは隅の方にある巨大モニュメント兼遊具の話だけ。

これが尼崎市制70周年記念モニュメント「AMAMAMA」
神戸を拠点とし、旋盤工をしながら現代美術家として活動してきた榎忠(えのき ちゅう)の作品です。
尼崎市記念公園(兵庫県尼崎市)

大きすぎてiPhoneのカメラでは全容を捉えきれないほどですが、巨大な鉄管によって構成された昆虫のようなトカゲのようなモニュメントで、胴体の中に入れるようになっており、頭の部分は滑り台になっています。
都市における現代アート作品は、ビエンナーレ、トリエンナーレなどと言った展覧会形式で登場した後は、いつの間にか姿を消していることが多いのですが、これは発表から30年近くを経て、なお存在感を発揮しまくっています。

●現地の案内板より「尼崎市制70周年記念モニュメント『AMAMAMA』
1986.8.1 榎忠
この作品は尼崎の子供達との対話の中で生まれました。
都市は時と共に変貌し、成長していく「いきもの」です。尼崎市が市制70周年を迎え、さらに未来に向かって飛躍していく姿を表現したものです。
製作に際し、久保田鉄工株式会社の多大な協力のもとに株式会社乃村工藝社が構成した。

(2013年11月訪問)

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