545/1000　花見公園（鳥取県鳥取市）-日本1000公園

花見公園は、鳥取市の旧市街を流れる袋川沿いにある小公園です。もっとも、川沿いは歩車分離のされたプロムナードが通っているため、直に川には接していません。

園内は鈎型の変形敷地で、滑り台、ブランコが2基、シーソーなどのある遊具広場仕立てです。

鍵型の長辺側には滑り台やシーソーがあり、

ブランコだけが、鍵型の短辺の方に収められています。

そうかと思うと日本庭園の名残のような植栽があったりと、まだ公園整備があまり規格化されていなかった時代の雰囲気があります。

ここもNo.544の瓦町公園と同じく、鳥取市の条例に付帯する都市公園一覧表では、1991年（平成3年）供用開始なのですが、全体の雰囲気は平成に入ってからの整備には見えません。元々は児童遊園など別制度に基づく公園だったものが都市公園となったのが1991年なのかも知れません。

また、No.540の元町公園、No.543のさなえ公園などと同じく、お寺の隣にあります。鳥取では1952年（昭和27年）の鳥取大火で市街地が焼き尽くされた後、復興都市計画によって寺院墓地の郊外移転を進め、確保された用地を公園などの公共用地に転換していますので、これらはその一環ではないかと想像します。

ところで、袋川の雰囲気はこんな風で、川面までの距離はあるもののサクラやヤナギの植えられた歩道をブラブラと散策することができます（写真の橋が花見橋。公園名の由来と思われます）。
そのところどころに、鳥取に縁のある童謡・唱歌作家のモニュメントがあるのですが、イラストの出来映えが微妙で、なんとも記憶に残る味わいがあります。