児童公園仕立ての古い公園なのですが、鳥取市が採用する低コスト・低管理による芝生化手法「鳥取方式」で公園全体が芝生化されており、施設こそ古いままですがリニューアルが施されています(「鳥取方式」はNPO法人グリーンスポーツ鳥取が所有する登録商標です)。
砂場の中までは芝生化したわけでは無いと思いますが(笑)
この公園が面白いのは、住宅に囲まれた街区の中心に置かれており、接道条件が非常に悪いところ。出入口は2つあるのですが、どちらも幅3mほどと狭く、さらに植栽や車止めによって狭められています。
そういう形状の公園は決して珍しいものではないのですが、
- この付近は1952年(昭和27年)の鳥取大火で焼失し、後に街区割など見直して計画的に復興された市街地であること、
- 同様に復興された区域に、同じような配置の公園が幾つか見られること、
例えば
- 「火災の際に、住宅の裏口から公園を通じて別方向へ避難できるように配慮した」といった積極的な理由
- 「復興にあたって個人の住宅用地を削るのは合意されたものの、接道条件が悪くなる(間口が狭くなる)ことは嫌われた」といった消極的な理由
- 「大火以前に道路だったところを公園に転換した」という拍子抜けするような理由
もっとも、この公園を含めて鳥取旧市街の公園は1970年代の開設が多く(なかよし公園は1971年)、大火から20年が経過しているので、少し時間が開きすぎているようにも思います。
しかし一方で、大火からの復興計画に関する資料を見ると「公園及び公共用地の整備:とくにプレイロット式の小公園を中心に1000坪以上のものを2ヵ所、500坪以上を5ヵ所、100坪以上を22ヵ所、100坪未満を2ヶ所設置」とあるので、やはり復興計画に基づいて相当数の公園が確保されたと思われます。
このあたりの形状の問題、時間差の問題など、いつか落ち着いて調べてみたいと考えています。まったくの見当はずれだったら、それはそれで報告します(笑)
(2013年10月訪問)
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