世田谷区三宿(みしゅく)の住宅地にある小公園。公園名はポンポコ公園ではなく、ポンポ公園であることに注意です。
世田谷区のホームページによれば、2006年(平成18年)10月にまちづくり協議会や三宿小学校の子供たちのワークショップを元に完成したとのことですので、おそらく名前にも小学生のアイディアが活かされたのではないかと思います。
なんでタヌキなのだろうと調べてみると、近くの三宿神社にタヌキが登場するお神楽が伝わっているとのことなので、それに因むものなのでしょう。
ちなみに公園の道向いにも小さな広場(アメンボ広場)があり、こちらにはタヌキとキツネが「協」の字の上で手を結ぶタイル画がありました。キツネはどこから出てきた?
さて、公園の中は。
周囲は細街路と木造住宅が多く防災上の課題がある地区のため、住環境改善、防災力向上などの目的を意識したつくりとなっています。
先ほどの案内板では、このあたりに防災マンホールトイレがあることになっていますが、草が繁ってよく分かりません。これでは、いま地震が起きたら草刈りから始めねばならないので、もう少し設置場所を工夫しても良かったと思います。
こちらは手前が防災井戸、その奥が防災カマドとなっていましたが、井戸はともかくカマドはわけがわかりません。見たところ地面にレンガで枠を囲っているだけで、とくに火を囲ったり鍋をかけたりするための上部構造はなさそうです。
もしかすると倉庫から折りたたみ式の何かを引っ張り出して設置するのかも知れませんが、ほかではあまり見たことのタイプでよく分かりませんでした。
どちらかと言えば、カマドと言うよりも「直火OKのカマド設置コーナー」と呼ぶ方が正確なのかも知れません。
そして中央の遊具は、名称「たぬきの動かぬ城」。映画「ハウルの動く城」の公開が2004年11月ですので、ワークショップの頃にはちょうどホットな話題だったのでしょうか。
こちらは防災絡みの裏機能は無さそうです。
なにかとスタジオジブリの影響が感じられる三宿たぬきのポンポ公園でした。
●世田谷区HPより 世田谷総合支所管内の街づくり「三宿1丁目での取り組み」
(2013年5月訪問)
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