湊町公園は、神戸高速鉄道の新開地駅付近からJR山陽本線の高架まで、約400メートルの区間を幹線道路に沿って整備された公園です。
この区間は戦災復興の際の緑地計画に位置づけられた帯状緑地の一部をなすもので、分離帯や並木を持つ道路が幅35メートル、公園幅が約25メートル、合計約60メートルの緑地帯が形成されています。その当時は、空襲で経験した市街地火災の延焼を防ぐために、このような幅広の道路、帯状の緑地帯が重要視されました。
そういう経緯で整備された公園なので、ひたすらに細長く続いています。
南のブロックは、舗装された遊歩道を軸に、両側に植栽帯、ところどころに広場やベンチ、遊具、健康遊具というのが基本形です。
新開地駅に近い北のブロックでは、舗装された遊歩道はなく、土のグラウンドのようなところを通らねばなりません。
フェンスに囲まれたボール遊びのできる広場もあります。繁華な立地なので「こんな遊び場、必要かなぁ?」という疑問も生じますが、これがないと幅35メートルの道路にボールが飛び出していきますので不可欠だとも言えます。
新開地駅に近いところでは、野外アートなども置かれてシンボリックな空間となっています。
とは言え、駅に近いということは違法な駐輪やゴミ捨てなどのリスクが高まるということでもあり、シンボル空間も苦労は多そうでした。
(2013年5月訪問)
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