長野県飯田市は、天竜川水系の流れに削られた台地の上に城下町(旧市街地)があり、川沿いの低い平地には農地や農村集落、そして近年に拓かれた新市街地があるという構造になっています。
ですので、道路地図だけを見て出かけていくと、地図上では街が続いているのにいきなり崖を転がり落ちていくような坂道に差しかかったりして驚かされます。
この扇町公園も、地図上では飯田市役所の目の前にあるので「うんうん、市役所横にある公園ね。広場があって、庁舎を見上げられて。よくあるパターンだね。」と油断して訪れたところ、そこは市役所から20~30m落ち込んだ川沿いの谷底にある公園でした。
こちらが公園の中心部から市役所方向を見上げたところ。
崖の上に道路が1本通っており、その向こうに市役所庁舎があるのですが、そこまでは見えません。
反対に、市役所前から公園へ向かう階段の途中から公園を見下ろしたところ。右手の山裾に川が流れています。
ただ、川底・谷底にしては公園敷地が真っ平らすぎるので、おそらく河川改修などにあわせて埋立造成されたものだと思います。
公園施設としては、円形の広場とその周りの園路、植栽などがあります。
いちおう中型の複合遊具もありますが、子供たちが賑やかに遊びに来るよりは、のんびりしたりゆっくりと散策したりするのに適した公園です。
そして、市役所の方向ではなく、北側の崖上には入場無料の飯田市立動物園があります(扇町公園とは30mほど落差のある崖に阻まれて直結はしていないのですが)。
無料とはいえ、リニューアルされたばかりのペンギン舎、崖上によく似合うカモシカ、アルビノの白タヌキ、ミーアキャットの赤ちゃんなど、なかなか楽しめる展示でした。
もちろんヒトもいましたよ。
●飯田市による公園紹介ページ
●飯田市立動物園のページ
(2013年7月訪問)
0 件のコメント:
コメントを投稿