東栄公園は、飯田市の旧市街の外れの方、住宅地の奥の崖下(と崖上)にひっそりと隠れている公園です。
住宅と住宅とに挟まれた路地を入っていった先、崖の北側で全体的に湿り気味の立地に、公園の崖下部分があります。
見えるのは崖上から降りてくる滑り台の出口、草と樹に埋もれつつあるブランコ、その間には崖を登っていくための階段があります。
遊具のメインは、崖の高低差を活かした滑り台です。しかし周囲の木々がよく茂っており、いくぶん暗くて楽しくない雰囲気は否めません。
崖を登っていくと広場がありました。こちらは明るくて開放的な雰囲気です。
よく見ると、さっきの滑り台は崖端から、さらに2mくらいの高さを加えていることがわかります。
広場の一角には、飯田市内の公園でよく見かけた「吊り輪」遊具がありました。
もしかすると箱型ブランコを廃止した跡施設に吊り輪を付けたのではないかと疑っているのですが、短めの鎖で真四角に吊された四つの吊り輪で、子供が揺すったり渡ったりするには鎖の長さや輪っかどうしの間隔が足りないように思います。
かといって成人が背伸ばし運動のためにぶら下がるには、地上からの高さが足りないし...
どなたか楽しい使い方をご存じの方はお教えください。
ところで、この公園の崖上部分のすぐ隣には、1922年(大正11年)に竣工された旧・飯田測候所の建物が残っています。2002年(平成14年)に機能が移転した後は、飯田市が建物の別用途での再利用と、周辺敷地の公園化などを検討しているそうです。
そうなれば、隣接する東栄公園のあり方も併せて考えていかねばならないので、崖の滑り台や吊り輪が見られるのも後わずかかも知れません。
●飯田市による公園紹介ページ
(2013年7月訪問)
0 件のコメント:
コメントを投稿