江戸町公園は、飯田市の旧市街で大きな寺院が建ち並ぶ一角、専照寺というお寺の裏手にある小公園です。
この公園が特徴的なのは、なによりも接道条件の悪さ。三方をお寺と住宅とに囲まれており、公園が唯一面している道路は、幅1.5m程度で車はおろかバイクも入れないよう路地1本だけです。
こうした接道条件の公園でよくあるのは、道路改修の計画がある(そのうち道路の方が広がる)、ないしは公園の拡張予定がある(公園が広がって大きな道路に接するようになる)のいずれかなのですが、この公園はどちらでも無いようです。
また飯田市街地では、1947年(昭和22年)に発生した飯田大火からの復興計画において、住宅の裏手を縫うように幅2mほどの裏界線(りかいせん)が整備されたのですが、長野県庁の資料「飯田市中心市街地にある裏界線について」には、この細道は示されていません。もっとも、この資料には「表示外のものもある」と書かれているので、たぶんここも裏界線なのでしょう。
そういう奥座敷のような条件にあるためか、管理・利用とも今ひとつといった印象。
訪れたのは夏の最中でしたが、まったくの草ぼうぼうにはなっておらず、草刈りや清掃など最低限の管理はされているように感じたのですが、遊具やベンチの周りなど人が集まって利用すべきところに、人の気配が残っていませんでした。
いわゆる隠れ家的な魅力というか、ひっそりと静かに憩えるという長所はありますので、日陰のできる高木を増やしてもっとのんびりできるようにしたり、お寺との往き来を容易にして参詣客も入りやすくしたりするなど、なんらかの改良が必要な公園だと感じました。
ただ、工事をするにしてもお寺側からしか重機を入れることもできないし、なかなかの難問ですね。
●飯田市による公園紹介ページ
(2013年7月訪問)
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