No.384の我那覇児童公園がある我那覇地区と、No.383の宜保にこにこ公園がある宜保地区とに跨るように平和台団地という戸建て住宅地があります。この団地がある高台と、西側の旧集落から連なる低地の住宅地との境界となる崖地に、平和台児童公園があります。
ただ、急な崖地にムリヤリ公園をはめ込んだような立地のため、利用・管理とも難しくなっているという印象です。
例えば、カラー舗装がされた公園への進入路を入っていくと、ガケ上の狭い平地にシェルター(一本足屋根の休憩場所)があります。
この道路の奥(下の写真で左奥側)には一般の住宅がありますので、カラー舗装部分が公道・私道・公園通路のどれなのかよくわかりません。
そしてシェルターの左手には公園へ下りる階段があるのですが、シェルターと階段の間にフェンスで塞がれた空間があります。
このフェンスで塞がれたところは、どうも崖地を使った巨大滑り台の降り口だったのが塞がれたもののようです。下り坂の曲がり角に降り口があるため、入ってきた人がそのまま滑り台に落ちていかないよう、後から対処したものと思われます。
おそらく当初は車止めのようなパーツだけだったのが、隙間を抜けて自転車ごと転がり落ちるような事故があったのではないかと想像します。
結果的に、今はこのような状態です。上部の1/5ほどが立入禁止になり、滑り台の途中から横入りして滑り出すようになっています。
確かに、道から公園の中まで滑り下りることができれば面白いのですが、そうは言ってもこの配置には無理がありました。パンダの絵は可愛いのですが。
ちなみに、立入禁止にしたパーツの上下ともフェンスで塞いで誰も入れないようにしたため、ゴミが溜まり放題です。なにか2度ミスったような気がします...
また、このような崖地滑り台を作る時に気をつけねばならないのですが、大きくなればなるほど滑り面に降った雨が勢いよく流れてきますので(沖縄のように大雨が降る土地では、本当に滝のようになることと思います)、出口部分が水の勢いでえぐられてしまったり、そこに大きな水溜まりができたりします。
それを防ぐために、出口部分は水はけの良い砂場にしたり、ラバーマットを敷いたりするのですが、ここはそれを忘れたようで、出口部分はグチャグチャのゴミ溜まりになっていました。
滑り台から流れ出た水は、出口周りにある木製遊具の方に流れていきますので、そちらの方もかなり水溜まりができやすくなっているようです。そのせいだけでも無いでしょうが、こちらの木製遊具はあちこち傷みが出ており、軒並み使用禁止になっていました。
もっとも西向きの崖下で陽あたりが悪く湿気が溜まりやすいという厳しい条件なので、滑り台があってもなくても、木部の傷みは出やすいと思いますが。
ほかにも「階段を降りたら正面にいきなりトイレ!」とか「隣の家の人しか使えんだろ!」という休憩場所とか、色々と突っ込みどころの多い平和台児童公園でした。
(2013年2月訪問)
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