No.247、248で登場したHAT神戸は、西郷川と新生田川という2本の川に挟まれた海岸沿いにあたります。そのうち東端にあるのが西郷川河口公園です。
西端のNo.247 HATゆめ公園と比べると、なんだか即物的な公園名に感じますが、実際に行ってみると負けず劣らず楽しげな公園でした。
文章に書いてもわかりにくいのですが、この公園は、川沿いの低い場所~周囲と同じ高さのフラットな場所~国道43号線を跨ぐ歩道橋に繋がる高い場所が上手に連なっており、小さいながらも変化に富んだ地形になっています。
河口近くには、人工の干潟というか潮だまりというか、生き物の生息場所がつくられています。潮が満ちてくると、川の方から水が入ってくる仕組みになっています。
その干潟を囲む斜面が緩い階段状の園地になっています。
平らなところや園路沿いにはベンチがあり、斜面には花壇がつくられたり花木が植えられたりしています。
フラットな場所には、ゲートボールやバスケットボールのできる小さなグラウンド、屋外アートっぽい遊具の並ぶ芝生広場があります。
芝生広場の西側にはサッカーグラウンドがあり、芝生のスタンドに座って眺めることもできます。
気合いを入れて見るにはフェンスなどが邪魔なので、軽い気持ちで眺める程度にした方が良いと思います。
芝生広場から、緩い坂になった並木道を登っていくと、交通量の多い国道を跨ぐ歩道橋へと取り付きます。
また、干潟の方から歩道橋の取りつき部へまっすぐ向かうこともできるのですが、そこには階段状のスタンドがあり、港の方を望みながらのんびりすることもできます。
スタンドには埋めたてられる前の海岸の様子、阪神・淡路大震災の被害の様子などを焼き付けた写真タイルが埋め込まれており、このあたりの歴史を伝えています。
国道、高速道路インターチェンジ、港湾の倉庫街などに隣接しており、立地的にはイマイチなはずなのですが、そうした喧噪を忘れさせてくれる公園です。
人造地形の活かし方も、よく考えられていると感じました。
(2013年5月訪問)
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