307/1000 小禄月光公園(沖縄県那覇市)

2013/04/07

おもしろトイレ 宇宙遊具 沖縄県 広場の観覧席 身近な公園 那覇市

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No.306の小禄(おろく)星空公園の次は小禄月光公園です。
星空公園はトイレなどの壁に星の絵が描いてあるだけでしたが、月光公園は公園中が月からのパワーに侵されてしまったかのようなデザインに満ちあふれていました。
本ブログでの紹介順は逆になってしまいましたが、星空公園は1996年開園、こちらは1994年開園ですので、こちらの方で力を使い果たしてしまったのかも知れません。

まず園名板からいきなり満月です。犬を連れていたら、おもわず輪くぐりをさせてしまうことでしょう。

外周のフェンス(?)も満月が並びます。人止め・車止めの機能はありませんので、この公園が月光であることを主張するための装飾、あるいは霊的な結界を張り巡らせるためのものだと考えられます。

園路沿いには、星空なのかヒエログリフなのか、なにを表現しているのか分からない鉄骨細工が並びます。色々な形がなんらかの規則性をもって並んでいるようにも見えるので、解読できれば月からのメッセージになっているのかも知れません。

ところで後ろに見える円錐状のものはなんでしょうか?

...どうやら東屋のようですが、見ようによってはアポロの帰還船に見えてきます。

で、アポロの中の縁台を見ると、もとは四隅に柱が立っていたような痕跡があります。
しかし残っている柱はやけに短く、上端が丸められているので屋根が載っていたわけではなさそうです。元はいったい何が?

水飲み場と公園灯を兼ねた施設というのも珍しいと思います。
塔の上に載っかっている飾りはなんでしょうか。風、雲、鳥...

こちらは無駄に大きい支柱の間にワイヤーを張ってタイヤを3つぶら下げたブランコ。見ようによってはロケットのようにも見えます。
よく見ると、足元の砂場は五芒星を描いています(ちょっと崩れていますが)。このあたりで段々と月光ではなくなってきていますが、宇宙パワーに関わるものであることには変わりありません。

片側に観覧席を持つ公園中央の芝生広場は、わりと普通に見えますが...

よく見ると、芝生広場の片隅にコンクリートと石とでつくった謎の物件があります。大地の地脈をあらわす龍の背でしょうか?

芝生広場から下の段に下りるところには、地形を活かしたガケ遊具があります。
見ればわかるように、鉄骨アーチ部は遊具としての機能をなんら持ち合わせていない装飾品です。

パイプ式のすべり台の下にはネットフェンス。これ自体が遊具なのか、すべり台からの落下防止用なのか迷うところです。

こちらの戦隊ロボの顔みたいなものは、遊具でもなく、休憩所でもなく、「色鮮やかなコンクリートの壁に囲まれた小空間」をつくるためだけのものです。
自分でもうまく説明できていないのは分かっているのですが、そうとしか言いようがないのです(T^T)

おまけにトイレはこれ。
沖縄では時々見かける手法なのですが、コンクリートブロックの壁を切り取るようにして断面を見せる不思議なデザインの外壁が特徴です。

しかし、そんなところに無駄にデザインを入れてくるくらいなら、男子便所と女子便所の間に水が溜まって雑草が生える嫌なスペースが出来ないように気を使ってもらいたかったというのが正直なところです。

整備としてはやりすぎなところは感じますが、現状でも施設がきれいに管理されており、地元の方々に使われている様子が伝わってきます。
こういう個性的な施設をたくさん採用している公園が寂れていると印象が悪くなりがちですが、今のところその心配はなさそうです。

以上、どの公園にもあるようなものは一つもない小禄月光公園でした。
記事の端々から、かなり気に入っているということを感じ取っていただければ幸いです。

(2013年2月訪問)

【2022年6月追記】

久しぶりに小禄月光公園を訪ねてみたら、色々な遊具・施設が撤去されたり改造されたりしていました。最近の遊具の安全基準などに照らして、危険な要素が多い部分を取り払うという対応が中心ですが、それ以外にも色々と変わっています。

まず、鉄骨アーチに囲まれたガケ遊具のところの、パイプ式滑り台が撤去されています。初訪問の時には、このネットが「これ自体が遊具なのか、すべり台からの落下防止用なのか迷う」と書いたのですが、やっぱり遊具で、滑り台とネット遊具が上下に交錯する構造が嫌われたものと思われます。

そして、ここは完全に撤去されたため痕跡もありませんが「無駄に大きい支柱の間にワイヤーを張ってタイヤを3つぶら下げたブランコ」があったところです。ワイヤーとタイヤを外しただけでは心もとなかったのか、ロケットのような塔も、五芒星のような砂場もすっかりなくなってしまいました。

遊具が2つなくなった代わりに、小型の複合遊具が新規設置されています。滑り台、雲梯、ラダー遊具などが複合し、パネル部分はロケットのデザインになっています。

でも、元々の月光公園が気に入っていた私からすると、どうしてもコレジャナイ感を感じてしまいます。

そして以前に「水が溜まって雑草が生える嫌なスペースが出来ないように気を使ってもらいたかった」と書いた便所の空きスペースは、舗装されて排水口も付けられ、もう嫌なスペースではなくなっていました。

月からのメッセージを伝えるヒエログリフも塗り直され、新たなステージに突入している小禄月光公園でした。

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