ちなみに沖縄では、伝統的な地縁・血縁関係が強く、また米軍に強制収用された基地内共有地からの賃借料が入る、市町村からの委託事業が結構あるなどの理由で、自治会が自前の比較的ハッキリとした組織や財産を持っていることが多いようです(理由と結果が混在している説明ですが)。
こちら小禄自治会館も1983年に建てられた立派な建物で、横には小さな小学校グラウンドほどの広さがある広場が取られています。これも沖縄では欠かせない祭りや踊りの練習に使えますので、正直なところ、これだけのものがあれば隣に市の公園なんか不要では?とも思ってしまいます。
星空公園へは、自治会館の広場を通り抜けるのではなく、横手にある階段を登っていきます(メインの入口は反対側ですが)。
階段のそばには、区画整理にあわせて地区内に散らばっていた御嶽を集めてお祀りし直したことが書かれた石碑があります。本土の神社でも明治の頃に合祀が進められ、村のお社には小さな祠がたくさん集められましたが、ここでも同じようなことが起きています。
集められた御嶽はこんな感じ。横一列に並び、あたかも「御嶽(ないしは香炉)のハモニカ長屋」のようで、時代とともに拝み方が変化していく過程を垣間見るようです。
さて階段のそばから公園を見上げると、この擁壁。3階部分に相当する崖の上が公園になります。景観的にはサッパリですが、沖縄の土質や気象条件からすると下手な斜面地は崩壊の元ですので、これはこれで仕方がないのかなぁと思ってみます。
そんな崖の階段を登ってたどり着いた星空公園。すべり台が星空です。
しかし砂場部分の水捌けが悪いらしく、水溜まりになっています。
すべり台の横を登ると広場があり、コンクリート製の展望東屋があります。こちらも外壁が星空です。
こちらのトイレも外壁が星空です。
そして屋根はナチュラル屋上緑化になっており、もう少したてば屋根から星空が見えるようになるかもしれません。
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