千代田区立高齢者センターの前庭のようになっていますが、独立した公園の名を持つのが神保町愛全公園です。仕立てとしては大きなケヤキやサクラ、カエデ類などが多数植えられた、ビルの谷間のポケットパークとなっています。
公園正面には西洋風のライオンの口から水が出る噴水。
池の縁は腰掛けるのにちょうど良い高さです。
奥の方に入ると、公園の大きさに比してかなり大きい(横に長い)落下型噴水があります。こちらは縁石に腰掛けているとびしょ濡れになってしまうことでしょう。もしかすると、腰掛けさせないために導入されているのかも知れません。
以前はブランコがあったようですが、訪れた時は座板が取り外されて使えなくなっていました。オフィス街であり学生街でありという立地環境から見て、子供の利用はかなり限られると思うので妥当な判断ではないかと思います。
他のいろいろなサイトで紹介されている当公園の名物は、「周恩来ここに学ぶ-東亞高等予備学校跡」の石碑。日中平和友好条約の締結20周年記念ならびに周恩来生誕100周年記念で建てられたそうなので、1998年の建立と言うことになります。
東亜高等予備学校というのが、戦前の学制下でどのような位置づけにあったものなのかはよくわかりませんが、こちらのサイトなどを拝見すると、日本の大学・高校(旧学制下での)への進学を希望する中国人留学生向けに日本語教育や中学校相当教育をおこなう私設の学校だったようです。
しかし、周恩来総理よりも気になるのは、便所の分電盤かなにかに付けられたテントウムシ。
標準仕様とは思えないので、管理担当の遊び心なのか、はたまたストリートアートみたいなものなのか。
なお、公園名の「愛全」の由来がわかりません。愛染明王とは字が違うし、ましてや「愛が全てさ」ハウンドドッグでもないと思うのですが、引き続いての調査案件にしておこうと思います。
(2012年11月訪問)
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