この公園があるのは水道橋駅から少し南に下がったあたりで、日大や専修大の学舎があちこちに散らばっている中に大小の雑居ビルが並ぶような賑やかな街の一角です。しかし、公園については周りを囲むように保育園、区営住宅、URの市街地住宅などが配置されており、非常に計画的なものを感じさせます。
実はここも関東大震災からの復興都市計画に基づいて開かれた公園で、当時は西小川公園といいました(町名変更される前で所在地が西小川町だった)。
現在、公園北側にある高層ビル(千代田区 西神田コスモス館)の場所には西神田小学校がありましたが1993年にお茶の水小学校に統合されて閉校となりました。
ということで現在の西神田公園なのですが、小学校はなくなり公園も姿を変えましたが、両者の間にある道路の歩道デザインと公園入口のデザインを合わせるなどして、見た目の一体感をできるだけ保つような努力がされています。
コスモス館には保育園、児童館、学童クラブが入っているので、両者を行き来しての利用というのもそこそこあるのではないかと想像します。
公園入口にはベンチ、スツールがたくさん置かれており、道行く人たちが休みやすくなっています。
入口まわりの樹木植栽は「たわわの小径」と名付けられており、温州ミカン、カキノキ、キンカンなど実の生る樹がたくさん植えられています。
公園内はおおむねこんな感じ。公園そのものに震災復興公園の面影はありません。
ブランコや背の低い滑り台、砂場など、やや低年齢向けの遊具があります。
別の一角には健康遊具コーナーもあります。
花壇はちょっと凝った煉瓦造のデザインの上に、門まである立派なもの。丸見えなのですが、なぜか「秘密の花園」という言葉を思い出してしまいました。
(2012年11月訪問)
0 件のコメント:
コメントを投稿