2005年に市町村合併で宮古島市となった旧・城辺町(ぐすくべちょう)にある大きな公園です。野球場、テニスコート、球技場(多目的広場)などがあり、城辺を代表する公園ではあるのですが集落から離れた海沿いにあり、また旧役場(現市役所分庁舎)のそばには陸上競技場があって祭りや運動会はそちらでおこなわれるので、実際のところどれほどの利用があるのか不安な公園です。
例えば、ナイター照明を備えた立派な野球場がありますが、内野もブルペンも草が生えていました。
このままではまともな利用はできませんので、冬の終わりから春・夏にかけての利用が多い時期にはもう少し手入れがされると思うのですが、訪れたのが10月ということでタイミングが悪かったかも知れません。
全天候型のテニスコートがありますが、出入口の屋根には穴が開き、コートには湿地の苔のようなものが湧いていました。
これも台風シーズンの直後でしたので、時期が悪かったのかも知れませんが。
遊具広場には船の形をした大型木製遊具がありますが、艦橋ないしは櫓の部分には地表から生えてきた樹木がはびこっていました。
沖縄のような気候では放っておいたら植物の方が施設よりも勝ってしまいますし、また一般的には人が利用することで植物の繁茂を抑えることも可能ですが、ここは人口の少ない地区の利用条件の悪いところに公園があるためにそれも難しいと思われます。
それでも野球場の外野や遊具広場の芝刈りはしてあるので、管理に携わる方々の苦労が偲ばれます。
しかし、こうした条件なりの使い道があるようで、私が訪れた時には殺鼠剤の空中散布のためのヘリの離発着に使われていました。宮古島ではサトウキビ畑でのネズミの害を防ぐため、秋になると殺鼠剤を撒くのです。
実際の作業風景は初めて見ましたが、ヘリの横に付いた逆円錐形の散布装置に殺鼠剤が詰まった小袋(お菓子に入っている乾燥剤くらいのサイズのもの)を入れ、空中で底を開いてバラ撒くというもののようです。想像以上にシンプルで、公園から帰る道端にも普通に落ちていました。
(2012年10月訪問)
0 件のコメント:
コメントを投稿