カママ嶺公園は平良市街地の西部にある大きな公園で、市営球場や陸上競技場があり、また隣接地には合同庁舎や市保健センターなどもあって、旧・平良市を代表する公園です。
公園敷地の東・北半分が平場で、西・南半分は上部が住宅地になっている丘の斜面にあたります。おそらく、この丘が「カママ嶺」なのではないかと思われます。
平場の中心を占めるのが宮古島市営球場。プロ野球・オリックスバファローズのキャンプ地はよく似た名前の「宮古島市民球場」で、まったく別の場所にあります。
スコアボードやナイター設備はなく、No.231の城辺総合公園の野球場よりも設備面では劣りますが、グラウンド自体の状態は良さそうでした。きっとこちらの方が利用が多く、小まめな手入れがされているのだと思います。
もう一つの目玉施設のテニスコートは、私が訪問する数週間前に襲ってきた台風の被害から立ち直れていないようで、外周フェンスは倒れ、照明灯が落ちたままの状態でした。
テニス愛好家の皆さんには気の毒ですが、島外からの観光客にとっては、これはこれで島の台風の凄まじさを教えてくれるよい機会でした。
そのほかに、ただ広い草の広場もあって、走り回る子供たちや、グラウンドゴルフに興じるお年寄りで賑わっていました。意外にこういう広場の方が使い勝手はよいものです。
丘の方に目を移すと、段々に造成された中に赤瓦の東屋や石積み風で屋根に特徴がある外観のトイレなどがあります。赤瓦の方は沖縄本島でもよく見かけるもので珍しくはありませんが、トイレは宮古島特有のものだと思われます。
パッと見た時に思い出したのは、宮古島にある謎の集落遺跡・上比屋山(ウィピャーヤマ)遺跡のマイウィピャームトゥなのですが、神聖な拝所の建物のデザインをトイレに採用する理由がありませんので、結局のところなんだかよくわかりません。
それらを横目に丘を登っていくと、頂上には巨大なシーサー滑り台があります。
No.227の盛加越公園のシーサー滑り台も立派でしたが、こちらはさらに巨大なもの。前にも後ろにも滑り台を備え、てっぺんに登れば海の方まで見渡すことができます。公園の中でも目立つところにあるうえに、島全体が平らな宮古島では珍しい高台ですので、観光目的の人もちょくちょく訪れているようです。
さらにこの奥に、ピラミッド型の新しい展望台(兼 災害時備蓄倉庫)もできたようですが、行きそびれてしまいました。
●ウィピャー山遺跡の写真が出ているブログ
●展望台兼備蓄倉庫についての新聞記事
(2012年10月訪問)
【追記】
2013年の3月に、山頂部の新展望台に行ってきたので(車の中から見ただけですが)、写真を追加しておきます。
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