首里から海に向かって東西に流れる安謝川沿いの渓谷と、その北側に立つ山の斜面とを公園にしたもので、どちらかと言えば自然保全のための公園だと言えます。
遊歩道は常緑樹やシダ類の多い南国の樹林地の中を通り抜けており、夏の雨上がりなどは樹木の活力がありすぎてむせ返りそうです。
渓流の近くを遊歩道がずっと通っているのですが、谷が深く、水音は聞こえるものの実際に水を眺められる場所は下写真の滝くらいです。
公園の上流側も市街地になっているため、見た目「水がきれい!」という感じではありません。とは言え公園としては見せ場の一つなので、周囲を伐り開くなどして、もう少し滝を目立たせた方が良いように思いました。
公園の北東側の入口付近には、自然学習などの拠点施設「那覇市立森の家みんみん」があります。ただし学校や子供会などの団体利用を対象としており、個人でフラッと行ける施設ではありません。
とは言え、こんな施設や公園がモノレール駅から徒歩5分のところにあるというのは市民の財産だと思います。
「みんみん」とは反対側、下流の市街地に近い場所には、遊具広場、芝生広場、舗装された園路などもちゃんとあります。幼稚園の遠足くらいなら、こちらのブロックの方が適しているでしょう。
遊歩道にヤシの木が倒れているのは、ちょうど台風の去った直後に訪れたため。普段からこんな管理状態なわけではありません。
芝生広場の一角には、松濤館流空手の開祖とされる船越義珍とその子・義豪を記念するマツが植えられています。内地であれば相撲取りなのかも知れませんが、沖縄では空手家を顕彰する記念碑的なものが公園内に置かれているのが散見されます。
●那覇市による公園紹介ページ
●那覇市立森の家みんみん
(2012年10月訪問)
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