西宮市役所を中心に、市民会館、簡易裁判所、県立病院などが建ち並ぶ一角が六湛寺(ろくたんじ)町です。
ここには、室町時代に建てられた六湛寺という臨済宗の大寺がありましたが、江戸時代には衰退して塔頭を残すのみとなり、明治始めには墓地と藪ばかりになっていたものが、大正末期にすぐ横を阪神国道(国道2号線)が開通すると、墓地や塔頭の移転などがおこなわれ、その跡地に市役所や図書館が建てられて、だんだんと今のような官庁街になったそうです。
さて、その六湛寺町の市役所の本館と東館の間にあるのが六湛寺公園。
間に道路が入って3ブロックに分けられており、小さい方の2ブロックは目立ちませんが、いちばん広いブロックには広場や花壇があって賑わっています。
遊具はありませんが、ちょっとした築山のようなものがあり、子供たちはそこに登ったり自転車で走り回ったりして遊んでいます。また市役所の横なので、よく色々なイベントがおこなわれています。
また、六湛寺はなくなりましたが、海清寺というこちらも室町時代から続く臨済宗のお寺がすぐ横にあり、その門前にある樹齢600年以上とされるクスノキの巨木が見事です。それには及びませんが、公園内にもクスノキの大木がたくさんあります。
(2012年5月訪問)
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