東口の東に西口があるのでややこしいのですが、前者は阪神電車の駅が開業した1905年時点の旧・西宮市の東端にできた西宮東口駅の跡にあるから東口公園、西口の方は津門(つと)エリアの西端にあたる津都西口町にあるから西口公園です。
その西口公園は、広場のまわりにブランコ、滑り台、シーソー、雲梯、のぼり棒、ジャングルジムなどのある公園なのですが、公園と同じ区画の中に私立の「こばと幼稚園」があり、公園と幼稚園の間にはフェンスもなにもないので公園=園庭という非常にオープンなつくりになっています。
公立の幼稚園や小学校なら、たまにこういうつくりもありますが、私立幼稚園というのが珍しいところです。
西宮市の都市計画資料を見ると、幼稚園の建っているところも含めて公園の計画地になっていますので、周辺人口が増えて幼稚園が足りなくなったため公園計画地の一部を割いて私立幼稚園を誘致したなどの経過があったのではないかと思います。またいつか機会があれば、ちゃんと調べてみたいと思います。
(2012年5月訪問)
【2023年12月追記】
本記事を書いてから10年以上が経ちますが、幼稚園の立地経過などについてはまったく調査の進展はありません。でも久しぶりに横を通ったので、写真を追加しておきます(本記事の時は子供がたくさん遊んでいて、思うように写真が撮れなかったのです)。
やっぱりこの公園で一番記録に残るのは、幼稚園との完全な一体化ですね。
安全管理のために堅牢なゲートこそ作られていますが、園舎は公園側に正面を向けて建てられており、子供たちは公園を通り抜けて通園していると思われます。
だから遊んだ後に使う手洗い場も、公園に向かって作られています。
ただ、改めてよく見てみると、おそらく、このフェンスの色を変えてあるところに公園と幼稚園との敷地境界を設定していると思われ、一見すると公園施設のような遊具も、実は幼稚園の遊具を共用している状態ではないかと考えます。
そのひとつの根拠として、黒いフェンスを背景とする公園遊具は、個人的に「西宮市カラー」と呼んでいる濃い青色を軸に赤・黄をアクセントに使う配色で塗り分けられています。
ブランコも、ラダー遊具もその配色です。ちなみにブランコには、10年前にはなかったマットが追加されて、足元に水溜りができにくくなっています。
ラダートンネルに、黄色は入っていませんけどね。
ところが、白いフェンスを背景とする幼稚園遊具は、シルバーメタリックだったり、
まったく別の配色だったりと、一貫性がないのです。これは公園部分とは管理の手順が違うからだろうと思う次第です。
10年経って、また少し新しいことに気づく西口公園でした。
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