牧志公園は、那覇の国際通りが安里川を渡る蔡温橋のたもと、モノレール牧志駅の道向いにある小公園です。賑やかな国際通り沿いのわりには、落ち着いた雰囲気があり、観光の合間にちょっと休むのに良い場所です。
とくに通りに面したこの出入口付近の木陰では、よく座り込んでお酒を飲んでいる人たちを見かけます。
まぁ沖縄は暑いから、日が暮れたら涼しい外でお酒を飲むのは普通のことですが。
奥に見えるのが「東の拝所」「牧志ウガン」と呼ばれる拝所です。拝所(はいしょ,うがんじょ)とは、沖縄の信仰で神様を拝む場所です。
もともとこの公園の土地は、牧志村の拝所を中心とした共有地で、戦後に占領軍の政策で「神道に関する土地を共有地、私有地として登記するのはダメ」となったため市に移管されて、のちに公園となった経緯を持つそうです。
復帰前の一時期には、相撲場や闘牛場(野外劇場)が設けられていました。繁華街の中で、多様な使い方ができるイベント広場のような役割も果たしていた様子がうかがえます。
公園の中心部を取り囲むスタンド状のコンクリート構造物(観覧席?)は、その頃のイメージを伝えるものなのかも知れません。
(2012年4月訪問)
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