3885/1000 古墳前広場(鳥取県鳥取市)

2025/03/15

古墳 史跡 鳥取県 鳥取市

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鳥取市の布勢(ふせ)古墳は、「日本最大の池」とされる鳥取市の湖山池の東岸丘陵上にあり、全長約60メートルの前方後円墳です。古墳時代後期に築造されたと考えられており、規模が大きく、墳丘の保存状態も良いことから、1974(昭和49)年に国史跡に指定されました。

周囲で開発された住宅地から、この古墳がある丘陵頂部へと登っていく道沿いが古墳前広場です。

■文化庁国指定文化財等データベースより「布勢古墳」

鳥取平野の西部にある湖山池の周辺には、銅鐸出土地、古墳、中世の山名氏に係る天神山城跡等各種の遺跡があり、豊かな歴史的景観を呈している。
布勢古墳は、この湖山池の東岸にのぞむ比高約30mの独立丘陵上に造営された前方後円墳で、昭和48年に樹木を伐り払った時、はじめてその整った墳形が確認された。
古墳は、狭長な前方部を西に向け、全長約60m、後円部は直径29m、頂部の平坦面は直径14m、前方部は幅約21mであり、傾斜地に構築されているため、後円部と前方部の高さは地山から同じく約50mをはかるが、比高差は約2mある。周濠や段状の築成は認められない。前方部周辺から埴輪片が採集されている。内部主体は未発掘であるが、墳形や立地から、古式に属する古墳とみられる。
布勢古墳は、鳥取県東部にある大型古墳の一つであり、この地方の古墳時代の推移を知る上で重要なものである。

少し進むと、林を抜けて視界が開けました。
草敷きの部分が広場、中央奥のこんもりしたところが古墳本体の墳丘です。
広場部分は、30年くらい前は土敷きのテニスコートとして地元利用がされていたように思うのですが、昔のことなので記憶が曖昧です。

現在は、施設といえば解説板と木造の休憩所くらい。ここで休めば、家々の屋根越しですが、湖山池への眺望を楽しむことができます。

広場から史跡本体の墳丘部分へは遮るものもなく、墳丘の周りをグルっと一周できます。

柵などもないので、墳丘に登ろうと思えば登れますが、せっかくきれいな形で残っている墳丘を踏み荒らしても仕方がないので、見上げながら周りを歩きます。

墳丘も周りも林に覆われているのですが、歩いていると樹々の隙間から見え隠れする湖山池の風景が良い感じで、公園の園路構造としてもなかなかのものです。

夏の日の休日を過ごすのも悪くない、鳥取市布勢の古墳前広場でした。

(2024年8月訪問)

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