3866/1000 なわて水みらい緑地(大阪府四条畷市)

2025/02/16

屋上公園 史跡 四条畷市 身近な公園 大阪府

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流域下水の終末処理施設(下水を川に放流する直前にある施設)は、一般的には下水処理場や浄化センターと呼ばれることが多いと思いますが、大阪府では、これを「水みらいセンター」と呼んでいます。

四條畷市にある「なわて水みらいセンター」では、処理施設の上部が広場やテニスコート等として利用されており、この部分を「なわて水みらい緑地」と呼んでいます。

敷地に入ると、まずは立派なせせらぎがあります。処理済みのきれいになった水を流していると思われますが、眺めるだけで、中に入って遊ぶことはできません。

せせらぎを横目に階段を上っていくと、左手には処理場の管理棟、右側にはテニスコートが見えてきます。

テニスコートは砂入り人工芝が4面です。
通いやすい便利な場所ではありますが、下に下水処理施設が埋まっていて大きな樹木は植えにくいという条件でもあり、冬場などは吹きさらしで使いにくそうな気がします。

テニスをしない人向けには、大きな芝生広場があります。
中ほどで灌木植栽によって二分され、それぞれが70メートル四方くらいの広さ。特別に何かのスポーツ向けの整備はされておらず、ひたすらに広場だというところが良いですね。

この施設を整備する際に発掘調査がされた、蔀屋北(しとみや・きた)遺跡に関する解説も、あちこちに展示されています。

古墳時代、この付近は大阪湾から連なる河内湖の湖畔にあたり、馬飼いたちの集落・牧場があったそうで、発掘調査では馬の全身が残る埋葬施設などが出土したそうです。
と言っても、遺跡の上に処理場建物を建てて、その屋上が公園になっているわけなので、馬の骨が出てきたのは、かなり下の方です。

■現地の解説板より「朝鮮半島から船にのって渡来人が馬をつれてやってきました」
蔀屋北遺跡は「なわて水みらいセンター」の建設に伴って行われた発掘調査で確認された遺跡です。この調査で、古代馬に関連する多くの遺物が出土しました。
古墳時代、今の大阪平野は河内湖でした。朝鮮半島から来た船が次々と難波の海(今の大阪湾)から河内湖へと入って来ました。湖は外環状線(国道170号)あたりまで迫っていました。
朝鮮半島から来た渡来人は、湖畔にあった蔀屋北遺跡で船をとめて馬を下ろし、四條畷一帯で馬の牧場を開きました。蔀屋北遺跡はその拠点的な集落で、多くの馬飼いが生活をしていました。

解説板の写真以外にも実物大の模型があるのですが、このタイプの展示はガラス表面が周りの景色を反射してしまい、写真に撮りにくいのが玉に瑕。詳しく見たい方は、ぜひ現地を訪ねてください。

でも日陰が少ないので、夏の日差しには気を付けて欲しいなわて水みらい緑地でした。

(2024年4月訪問)

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