宜野湾市真栄原あたりの比屋良川(ひやらがわ)沿いでは、川が削った谷が深く続いているのですが、そこに面した段丘上では、川沿いに垂直擁壁を建てて住宅開発をしているため、必要以上に谷底感のある道になっています。
そんな道に面した小公園。
現地には園名板がなく、宜野湾市の都市公園一覧資料にも掲載がないので、住宅地の名前を使って真栄原ホワイトタウンの遊び場と呼ぶことにします。
先に段丘上にまで登りつめて、公園の向こうに比屋良川、谷地形を写してみたのですが、上で書いたことがうまく表現された写真になっているでしょうか。
さて、改めて園内。
写真の左手、嘉数小学校グラウンドに面した出入口から、スロープで一段下りたところの様子です。植栽はあるのですが、それ以外にはこれといった公園施設がない小広場の中を、舗装された園路が通り抜けて行きます。
ただし、施設が何もないのは訪問時の状況で、よく見るとコンクリート基礎が残っており、以前は遊具があった様子が見て取れます。
この基礎の配置や、そこに乗っていた鉄パイプ跡の大きさからして、2連ブランコがあったのではないかと思われます。
ブランコ跡らしきポイントから少し目線をずらすと、今となっては唯一の遊具であるガケ滑り台が登場します。
下に回ると、こんな感じ。ガケ滑り台が2本、その横にはガケ登り。
でも残念ながら滑り台は劣化して表面がザラザラになっているので、どのルートでもガケ上まで歩いて登ることができます。
滑り台の奥に見える造出しのようなパーツは、上段部分で平場を少しでも広く取ろう考えて築造したものと考えてみますが、その分、下から見た時のゴツゴツ感が強く、公園施設としては少し角が立ちすぎているように思います。
いちおう展望台みたいな意味合いも考えて柵のそばに立ってみましたが、入口の道路脇から見た時とさほど景色が変わるわけでもなく、なんとも言えない気分です。
結局、住宅地の中で、川沿いに面して玄関がある家から、小学校への近道としての存在意義が中心になってしまっている真栄原ホワイトタウンの遊び場でした。
(2024年3月訪問)
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