河内長野市の楠ケ丘(くすがおか)は、1960~70年代くらいに開発された、戸建てが多い住宅地です。
楠ケ丘公園は、その中心あたりにある小公園です。
隣には調整池かと思われる深い池があり、そのガケ上に公園があるので、南河内ゆかりの楠木正成が立て籠もった山塞もかくやとばかりの姿になっています。
戻って、再び園内。
斜面地を造成した住宅地の、ガケと池とに挟まれた敷地をしています。
園内は上下2段に分かれており、上段はサクラに囲まれた広場で、休憩所やお地蔵様などがあります。
休憩所は、木製の少し大ぶりなもの。ベンチやテーブル、スツールまでしっかりと備え付けられており、ご近所の皆さんが集う場には最適です。
お地蔵様は、柵に囲まれた大きな祠と、その外側に後から合流したかのような小さな祠とがありますが、どちらもきれいに掃除されて、お花や樒が供えられていました。
ニュータウンが開かれた頃にお祀りされたものだと思うのですが、それでももう50年以上が経つので、風景にすっかり溶け込んでいます。
上段には大きな花壇もあり、色とりどりの花々が植えられていました。こうしたところを見ても、ご近所の皆さんとの結びつき、関わりが強い公園だということがわかります。
花壇の横から数段の階段を下りると、下段側の広場です。
以前はなにか遊具があったかも知れませんが、いまは一面の草敷きの広場。子どもの遊びには少し物足りないでしょうが、災害時の避難場所などには役立ちます。
外観は多少古びているものの、ご近所の皆さんに大事に使われている様子が伝わってくる楠ケ丘公園でした。
(2024年3月訪問)
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