西宮市の中谷公園と中谷緑地は、丘陵住宅地内の残存斜面で繋がった一続きのオープンスペースなのですが、公共施設としてはいちおう分かれています。
まずこちらが中谷公園で、立地としては丘陵地なのですが、尾根上部に住宅が建ち並ぶ中、谷頭を残して公園にしているので、三方向から緑が迫ってくるように感じます。
そして目線を左に振ると、西側の斜面林がありまして、
さらにさらに目線と立ち位置を左に振っていくと、斜面林の裾が少し整地された中谷緑地に繋がっていくという構造になっています。
ちなみにこの斜面緑地は、そのまま尾根上にある神呪厳島神社の社叢林に繋がっています。
改めて中谷公園に戻ります。
手前の方の広場は冒頭の写真で見たとおりで、そこから、この堅牢な休憩所で仕切られた奥が遊具広場になっています。
遊具は比較的最近に新しいものに交換されたらしい滑り台とブランコ、そして、その奥にはガケ滑り台があります。
滑り台はNo.3715 松ケ本北公園にあったものとよく似た構成で、大・小2つの滑り台を小さな登攀遊具で繋いだものです。
こちらの方が一回り大きく、デッキやラダーの数も増えているなど、いわゆる上位モデルのような構成です。
「谷に囲まれ、施設は広場、滑り台、ブランコ、ガケ滑り台」という公園全体の構成も似ており、それでいて公園面積はこちらが倍くらいあるので、中谷公園全体がNo.3715の上位モデルだとも言えます。
No.3715と大きく異なるのは、斜面の林の中に園路が何本か通っているところでしょう。元気に走り回って鬼ごっこやかくれんぼをする時に役立ちます。
そして、斜面林伝いに中谷緑地へ。
公共施設の設置目的としては斜面林の保全が中心なのでしょうが、遊具も2つだけ置かれており、遊び場の機能も持っています。
でも、敷地内に平らな場所がまったくないので、遊具がなんだか不安定な設置状態に見えます。
こうしたリングが連なるラダー遊具は、全部を一色のペンキで塗りつぶされることが多いのですが、ここではリングだけで3色、フレーム部分はまた別色で丁寧に塗り分けられており、職人さんの技が光っています。
緑が多く気持ちの良い住宅地にある中谷公園と中谷緑地でした。
(2024年2月訪問)
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