東立石緑地公園は、「中川七曲がり」と言われるほど大きく湾曲を繰り返して流れる中川の、湾曲の一つに面した突先を敷地とする公園です。
20世紀末までは工場があったのですが、閉鎖後に葛飾区に売却され、広々とした防災公園として整備されています。
地形や立地の雰囲気は、総合案内板の立体模型にあるとおり。
低いところから、堤防と同じ高さまで緩やかに擦りつくように造成されているため、広い範囲から全体が見渡せて、実際の面積以上に広く見えます。
斜面を使ったローラー滑り台は、全長30メートルほどあります。
長いのですが、ローラー式で傾斜も緩やかなので、そこまでスピードが出るものでもなく、幼児でも楽しく遊ぶことができます。
ほかにもネット遊具や飛び石、平均台などを組み合わせたアスレチック遊具が斜面部に置かれています。
平均台も、平らな場所にあると簡単に渡れるのですが、斜面にあって上り下りの要素が加わると少し難しくなって、楽しめるものです。
広場は、ひたすら広場ですね。
グラウンド仕立て、スポーツ用仕立てにはなっていませんので、なんでも自由に使って構わない空間です。この広場の外一周と、堤防上に続く広い一周との二重の周回園路があるので、ウォーキングやジョギングは、体調や気分に合わせてコースを選ぶことができます。
住宅地に近いメインエントランスの横には、全体がラバー舗装された幼児向けの遊び場があります。
背は低いけれど、滑り台、登攀壁、ネット渡りなど、けっこう色々組み合わさった複合遊具や、
一つだけなのですが、安全領域にかなり余裕を持たせてあるバケット式ブランコ、
高さの違うネットを組み合わせたネット遊具などがあります。
これの横にトイレがあり、その壁に小学生たちが思い思いに描いたイラストタイルが飾られているのですが、時々、公園設計の業者の手によるスケッチが紛れ込んでおり、危うく騙されそうになります。
出入口近くには、防災倉庫もありました。
公園は大きいのですが、防災倉庫はよその公園でみるのと同じサイズなので、逆に少し小さく見えてしまいます。
これが一つできたことで、周辺の生活環境や防災条件がガラッと変わったことであろう、東立石緑地公園でした。
(2023年12月訪問)
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