3661/1000 長池公園(大阪府和泉市)

2024/06/21

身近な公園 大阪府 和泉市

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長池公園は、No.3659で登場したニュータウン入口の交差点から300メートルほど歩き、桃山学院大学へ向かう立派な吊り橋の下をくぐって入る谷あいの公園です。
せっかく来たので吊り橋も歩かせてもらいましたが、これは大学構内へとまっすぐ通じており、ここから長池公園に下りることはできません。

少し離れたところから下りて、吊り橋の下まで戻ってみると、そこには大きな妖怪画がありました。
全部説明すると長くなるのですが、和泉中央駅から南へ2キロほど離れたところに、泉州織物で財を成した久保惣が市に寄付した久保惣美術館がありまして、そこを活かしたまちづくりのために、収蔵品を元にして現代アーティストやイラストレーターが描く壁画を、まちのあちこちに飾ろうというプロジェクト“ART GUSH”の一つとして描かれたものです。
でもここのは、壁画ではなく橋の下に描かれた天井画なので、制作の苦労も多かっただろうと思います。

ここで題材になっているのは、“がしゃどくろ”のモデルにもなっている、歌川国芳『相馬の古内裏』。
ですが、いくぶん杉浦茂の要素も入っているように思います。

そこから並木の美しい遊歩道を少し歩くと、長池公園が見えてきました。

でも公園に入る前から、歩道沿いにチラホラと健康器具が置かれていたりして、付近が全体的に公園っぽく仕立てられています。
こうした仕掛けによって、みんながよく通る場所だからこそ、さっきの妖怪画が描かれたのでしょう。

などと考えながら公園の出入口に着いてみると、園名板の100倍くらい大きなサイズで「水学の道」と書かれた標柱が建てられていました。どうやら公園よりも道のほうが主役だったようです。
しかし、「水学」というと、学問ではなく、江戸時代の水学宗甫という水扱いに長けたエンジニアのことを思い出すのですが、なにか関係があるのでしょうか。あるいは、単に「哲学の道」のもじりでしょうか。

さて園内。先ほどの出入口から入るとすぐに、舗装された小広場と休憩所があって、その向こうに、一段下がって土敷きの広場が続いています。
地形的には谷の出口にあたっており、上流から水が集まってくる位置なので、かつてはここに細長い池(長池)があったのでしょう。

目立つ施設は、複合遊具がひとつと、トイレがひとつ。
トイレの壁には水辺の生き物が描かれており、かつての池の名残を演出しています。

でも、谷川のような淡水に住むカニでこんなに全身が赤いのは、あまり見たことがないですね。
そして、落ち着いてみてみると、どの壁にも同じカニばかり。せっかくなので、もう少しバリエーションが欲しかったところです。

そして複合遊具がこちら。滑り台とブランコ、雲梯が複合しており、砂場もあるので、これひとつでだいたいの遊具遊びができます。

遊具のそばのベンチには、オタマジャクシがカエルになっていく様子が描かれていました。

今となっては池のことは思い出しにくい長池公園でした。

(2024年5月訪問)

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