3646/1000 錦町公園(仙台市青葉区)

2024/06/06

宮城県 身近な公園 石碑めぐり 仙台市青葉区

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仙台市青葉区の錦町(にしきちょう)公園は、市役所や県庁、合同庁舎などが建ち並ぶエリアの一角を占め、現在は「NHK仙台放送局の隣にある公園」という位置にあります。

下写真で木立の向こうにそびえるのがNHKですが、外壁の模様が、上写真の園名板と同じ格子柄になっていることが気になりました。この場所に関係する、なにかの理由があって共通デザインになっているのでしょうか

しかしこの場所は、江戸時代には寺町、大正時代には仙台育英学園の校地、戦後に公園になってからはレジャーセンターという体育館と科学館を足したような施設もあったそうですが1990年代に廃止されて、現在のような公園の姿になったそうです。
どれも格子柄にはあまり関係なさそう...

ということで、「我が学舎に栄光あれ~学校法人仙台育英学園発祥之地」の石碑がこちら。

こちらは、レジャーセンター時代に飾られていたという柳原義達の彫刻と、それとは市内の別施設に飾られていた同じ作者の作品が展示されている一角。どちらも野外彫刻ですが、雨よけの屋根も付けられて、丁寧に扱われている様子がうかがえます。

こちらがレジャーセンターに飾られていたという躍動感ある彫刻。柳原義達の作風は、かなり写実的なものだと思っていたのですが、これはそうでもないですね。
制作時期の違いなのか、あるいは壁の高い位置に付ける作品だったから遠目にも動きがわかるものにしたのでしょうか。

■現地の解説板より「集う~レジャーセンターの思い出」柳原義達(1910~)
1952年頃制作/白色セメント/2002年修復/2002年11月13日除幕
この躍動感あふれる群像は、かつて仙台市レジャーセンターの建物正面の壁高くに取り付けられていた作品です。建物は老朽化のため解体されましたが、レリーフは残され、修復されて、レジャーセンターのあった錦町公園に設置されることになりました。この作品は、彫刻家柳原義達の初期の大胆で実験的な大作であると同時に、当時多くの刻家によって数多く制作されたにもかかわらず、現在ではほとんど残されていない白色セメントによる彫刻の貴重な作例のひとつともなっています。作品名は、公募により名付けられました。(仙台市)

こちらは廃止された仙台市公会堂に飾られていた作品。施設の性格の違いも考慮してか、落ち着いた静かな彫刻です。

■現地の解説板より「和む~公会堂の思い出」柳原義達(1910~)
1950年頃制作/白色セメント/2002年修復/2002年11月13日除幕
この横たわる着衣の女性像は、かつて仙台市公会堂の建物の外壁を飾っていた作品です。公会堂が市民会館に建て替えられた時に、仙台市博物館に保管されてきましたが、修復されて、錦町公園に設置されました。この作品は、彫刻家柳原義達の初期の当世風の優雅な主題と様式をもったもので、白色セメントによる貴重な作例の一つです。作品名は、公募により名付けられました。(仙台市)

園内には、ほかにも原爆被害者への追悼の思いを込めた「いのり」の像も飾られています。
仙台市には、市役所の横に勾当台公園というモニュメント満載の中央公園があるのですが、ここも負けていません。

さて園内ですが、敷地を中央の並木で二分して、芝生敷き、土敷きの2面の広場を作っています。というか、それでほぼすべて。あまり色々な施設がないことが特徴です。

土敷きの方はフラットでイベントなどにも使いやすく、芝生敷きの方は少し勾配を付けてピクニックなどに使いやすく仕上げています。
元々は、こちら側にレジャーセンターが建っていたので、それの撤去後に再整備されたため、まだそれほど大きな樹は育っていませんが、花見に良さそうな雰囲気です。

公園の立地から見て、広場利用が中心になるとは思うのですが、少しばかりの遊具も置かれています。

広い公園の一角に急に置かれているので小さく見えますが、幼児向けの遊具としては適切な大きさの滑り台。

自重トレーニングに最適な健康器具も設置されています。

錦町公園でした。

(2023年12月訪問)

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