古代からの和泉国の中心は、No.3611 御館山公園があった府中町なのですが、そこから東南へ4kmほど離れた泉北ニュータウンの中に、和泉中央駅があります。
その駅前にあるので、中央公園。和泉市街地全体からしても、だいたい中央部にあります。
ニュータウンの造成時に残した丘陵のデコボコや溜池、古墳などを園内に取り込んでおり、広い割には、平坦地が少ない敷地形状になっています。
まず、上の案内図があったエントランス広場。坂の途中に、レンガ舗装された明るい広場が作られています。
すぐ横にはトイレや芝生広場もあるので、ちょっとしたイベントくらいなら、ここだけでもできるようになっています。
そこから「花の丘」と名付けられた南向きの斜面地を、九十九折の道で下りていくと、エントランス広場からは15メートルくらい低い位置に「みどりの丘」と呼ばれる平場が見えてきます。
途中に、50とかたどられたモニュメントがありました。きっと和泉市政50周年などの記念で作られたものだろうと思います。
そして、青々とした草芝が広がる「みどりの丘」までやってきました。
園内で見れば低い位置ですが、周りから見れば丘の一部なのは間違いなく、全体的にゆるい起伏がついた、明るくて気持ちの良い広場になっています。
この広場の隅っこの方に、少しだけ遊具も置かれています。これはプレーウォールの一種。
幼児用の揺れる動物遊具などもあります。
それらとは少し離れたところには、小学生くらいでも楽しめる複合遊具もあります。
チューブ滑り台、吊り橋、ネット渡り、ターザンロープなどが複合しており、森のそばということもあって、アスレチック感が強い遊具です。
そこから南へ向かうと、溜池の畔の「交流広場」に出ます。池のそばにレンガ舗装の広場を取り、その周りに斜面地を使ったスタンド状の観客席を置くことで、ちょっとしたイベントなどにも使えるようになっています。
まぁでも、今どきなので、スケボー少年たちが集まってくる場所のようにも思います。
園内では、このスタンドの後ろだけが開発前からの樹林地が残っており、尾根沿いにマツやアベマキなどの樹種が見られます。とは言え、施設名が「既存の森」なのは、すこしそのまま過ぎる気がします。
そして交流広場から望むのは、「水のテラス」と名付けられた溜池。浮島や噴水などもあって眺めはよく、ニュータウンの中でものんびりとした風情が楽しめます。
園内のアップダウンはやや厳しいのですが、駅前の重要ポイントにしっかりと緑の拠点をつくっている和泉中央の中央公園でした。
(2023年10月訪問)
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