石巻駅から10分ほど西へ歩いたあたりに、烏屋神社(とやじんじゃ)という小さな神社があります。名前が同じなので、No.3602 羽黒山公園の回に登場した烏屋神社と同じ系列だと思うのですが、詳しいことは知りません。
ただ、あたりの地名は明神山なので、元々は「●●明神社」といった名前だったのではないかと思います。
ちなみに石巻市教育委員会の文化財調査報告書には、中世の経塚と思われる「明神山遺跡」が掲載されていますので、古い時代から何かしらの信仰の地であったことがうかがえます。
上写真で、右に階段を上ると公園、真っ直ぐ進むと神社なのですが、公園から神社方向を眺めると一つに繋がっていて、公園は神社の前庭のような位置にあります。
園内には昭和8年(1933)の皇太子ご生誕記念だという記念碑も建てられています。
ということは、その時に村の人が集まりやすい神社の前に、記念公園をつくったものではないかと思います。
ところが、石碑に刻まれた公園名が、現在の明神山公園とは書いていなくて、でも、くずし字なのでうまく読めません。
一文字目は「桜」か「楼」、二文字目は「式」か「武」だと思うのですが、どう組み合わせてもそれっぽい単語にならないのです。
園内に桜が何本か植えられているのは確かなので、やはり桜式公園なのかなぁと考えてみたりしますが、「桜式」と言われると、ほかに「松式」とか「桐式」とかもないとしっくりきません。
滑り台で滑ってみてもわからない、
シーソーに揺られてみてもわからない、元の名が気になる明神山公園でした。
(2023年11月訪問)
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