No.3455 新池南児童遊園で登場した下池を西に見下ろす丘陵上に、市史跡に指定されている具足塚古墳という円墳があります。古墳名は神功皇后が具足を埋めたという伝承に因むものだそうですが、これの所在する丘陵端が高座山(たかくらやま)と呼ばれているのも、同じ由来なのでしょう。
そんな高座山にあるのが、高座南公園です。
斜面地の松林を残すような格好で、一般道によって上下2段に分けられた敷地のうち、下段が遊具コーナー、上段が小広場になっています。
遊具は、滑り台と4連ブランコ。敷地が狭いので、どちらも少しだけ階段の動線に掛かっているところが気になります。
ブランコなど、通常なら前後に付くはずの柵がなく、横の階段から上がってくる人を防ぐ位置にだけ付けられています。
階段を登り、道を渡って上段に入ってから、いま来た方を振り返ります。
下段はマツが多かったのですが、上段はシイ・カシなどの常緑樹が急に多くなります。
それは、こちらの区画には廣田神社の摂社になっている若宮神社が鎮座しているため、社叢林として管理されてきたからでしょう。
小広場の奥にある若宮神社の社殿。
公園の中に社殿があるというよりも、どちらかと言えば神社の社叢だったところを公園にしたのかも知れません。
■現地の解説板より「廣田神社摂社 若宮神社」
祭神 若宮大神
創立年は詳らかではありませんが、 戦国時代のものとされる「廣田殿社中宮立之覚」(西宮神社文書)にみられる「若宮殿」が当社のことと考えられています。明治11年、廣田神社摂社に定められました。
昔を伝える高座南公園でした。
(2023年4月訪問)
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