3455/1000 新池南児童遊園(兵庫県西宮市)

2023/10/15

身近な公園 西宮市 兵庫県

t f B! P L

関西学院大学(関学)が建つ上ケ原台地は、江戸時代前期に仁川からの取水などにより新田開発がされた歴史を持つ地区です。
この開発の時に、仁川の上流で水を取られてしまうと下流で取水していた大市庄(現在の西宮市上大市など)が困ってしまうことから、上ケ原の開発を進めたかった尼崎藩が考えたのが、次のような手段です。

  1. まず仁川上流から引水していたもう一つの村・社家郷村のために藩費で新しい溜池をつくる
  2. 社家郷村は溜池を使うことで仁川からの引水量を減らす
  3. それによって大市庄の引水量は従来どおりのまま、上ケ原に回す分の水量を確保する

ということで、第1段階として作られたのが、目神山大池(甲陽大池)と、岩ヶ谷の上池・下池という3つの池でした。
と、西宮市の環境学習のページに書いてありました。

そのうちの岩ヶ谷の上池は埋め立てられて学校になっているのですが、下池の周りには遊歩道や園地が作られて公園になっています。これが新池南児童遊園です。

遊具があるのは堤防南の小さなスペースだけで、全体的には池周りの散策路が中心の公園です。

遊具も1ハシゴ2滑り部の滑り台が1つだけなので、東川沿いの桜並木の一部という方が似つかわしい感じです。

この付近では、いちおう市道だろうと思うのですが、歩行者と自転車くらいしか通れない幅の道が東川沿いを通っていて、公園と一体的に散策路になっています。

そして、堤を登ると新池(下池)。池の向こうに防球ネットが見えるのが、埋め立てられた上池跡の高校です。

池には小さな中島があるのですが、黒いウと白いコサギが仲良く溜まり場にしていました。

池の北端まで行くと水上に突き出したデッキがあるのですが、先まで行ってもサギたちがよく見えるくらいの話なので、この時はパスしました。

少し離れた丘の上から眺めるのも美しい、新池南児童遊園でした。

(2023年4月訪問)

ブログ内検索 Search

アーカイブ Archive

地図 Map

問い合わせ Contact

名前

メール *

メッセージ *

Facebook Page

QooQ