西宮市の南郷町は、阪急・苦楽園口駅から東へ少し離れた丘陵の住宅地で、昭和初期に住友信託銀行により開発分譲された歴史を持ちます。
そんな町にあるのが、歴史の重みを感じさせる門柱を持つ南郷山公園です。
でも、当時からのものと思われる園名板には、「西宮幸郷山児童公園 住友信託株式會社寄附」と刻まれています。
開発当初には南郷山ではなく「幸郷山」と呼ばれていたのが、いつの頃かに南郷に変わったのか、もともと別の町名だったものが町名変更とかで南郷に統一されたのかなど、詳しいことは何もわかりません。
それはさておき現在の南郷山公園。
坂の途中にあって、敷地の半分くらいが2連ブランコやトイレがある平場、残り半分が斜面地の林になっています。
斜面地は大きなマツが残る林になっているのですが、その陰に埋もれるように、小さなガケすべり台が置かれています。
ガケの上から下まで貫いていれば長くて面白いのですが、途中で終わっているので、足がないだけで、普通の滑り台と何も変わらないという一品です。
この公園に関しては、中に入るよりも、外から眺める方が味がありますね。
マツ、サクラ、ツツジなど、大きく育った樹々が、お屋敷町の風景に彩りを添えます。
でもやっぱり、幸郷山について知りたく思う南郷山公園でした。
詳しい方は、ぜひコメント欄にてご教授ください。
(2023年4月訪問)
0 件のコメント:
コメントを投稿