門真市の京阪・古川橋駅の北側に広がる幸福町(こうふくちょう)は、1965年(昭和40年)にできた町名です。
新しい町名をつける時に縁起の良い文字を使った佳名を付けることは多いのですが、「幸福」は縁起の良さの中でもかなり直接的で、住所として人に説明する時に少し照れくさいのではないかと心配になります。
そんな町にある幸福町公園。古川橋駅から徒歩3~4分のところで利便性が高く、このエリアでは広めの公園なので、なかなか人気が高そうです。
が、駅近で混み合った市街地の中というのも事実で、現状では南側・東側は路地のような細道にだけ接道し、カクカクした不整形な敷地になっています。
都市計画上は南(下写真で左側)にも計画区域が広がっているので、もうじき一回り大きくなるかも知れません。
現場を見ても、今ひとつ判然としないのですが、上写真で右手の方が少し高くなっている部分は、普賢寺古墳の墳丘の一部(現在は墓地になっており公園区域外)であるようです。
■現地の解説板より「普賢寺古墳」
普賢寺古墳は門真市幸福町にある市内で確認されている唯一の古墳です。平成12年(2000)2月に門真市教育委員会の発掘調査で発見されました。
古墳は、6世紀前半(約1500年前)に古川右岸の微高地に築造された直径が約30m、墳丘の残存する高さが2mの円墳と考えられます。墳丘は現在も墓地として利用されています。
墳丘は未調査のため、内部主体等は不明ですが、幅約4m、深さ0.6mの周壕がめぐり、地山を掘り残した陸橋が2か所確認されました。周壕の内外からは盾持人埴輪をはじめ保存状態の良好な多くの埴輪が出土しました。
普賢寺古墳は、この時期の河内の低地古墳では規模が大きく、古墳基底部の標高はT.P.1mと極めて低く、地上に墳丘が残存する古墳では、もっとも低いところに築造された、貴重な古墳です。門真市教育委員会/寄贈:門真ライオンズクラブ(CN45周年記念)
園内のメイン遊具は、複数の滑り台やゆらゆら動くステップ遊具、雲梯、登攀壁などが組み合わされ、ややアスレチック要素が強めの複合遊具。
ほかに砂場、動かない動物遊具などがありますが、遊んでいる子供が多かったので園内の写真は少なめで。
一方、北側のエントランスについては大きな間口を確保しており、地下に防災用の貯水槽なども埋められているようです。
「賑わっている公園ほど写真が少なく記事にしづらい」という、本ブログの欠点が顕著に出た幸福町公園でした。
(2023年3月訪問)
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