岸和田市の箕土路(みどろ)は、市内を流れる牛滝川と松尾川との合流点近くにあり、地形的には氾濫原や旧河道などの小さな高低差がある平坦地が広がります。
そういう土地ですし、岸和田市の中心市街地からやや離れていることもあってか、宅地開発が進んだ中にもポツポツと農地が残り、どこかのどかな雰囲気がある町に、箕土路公園があります。
三方を道路に接する長方形の整った敷地をしており、片側1/3ほどに遊具やトイレなどを集めて、残りは土敷きの広場というシンプル構造です。
遊具コーナーは、やたらと大きい砂場がスペースの半分くらいを占めており、残り半分に複合遊具や4連ブランコが収められています。
子供が遊んでいたので、遊具の写真は遠目からの1枚だけで。
しかし、遊具よりも何よりも、この公園で印象に残ったのは、敷地西端に建てられている謎の施設。薄細い櫓のような形をした高さ5メートル、長さは25メートルくらいの構造物で、横に突き出した腕木に仮設の足場板を乗せることで、高いところを歩き回れるようになっています。
なんだろうと少し考えたのですが、おそらく岸和田だんじり祭の時に、町内の寄付の芳名を張り出したり提灯を吊るしたりする「花板」と呼ばれる物件ではないかと思いあたりました。
実際に使っているところを見たわけではないのですが、これだけ大きなものに飾り付けがされるなら、さぞ壮観なことでしょう。
公園づくりも祭りから、岸和田らしさを勝手に感じた箕土路公園でした。
(2022年10月訪問)
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