八雲北公園と八雲北町3丁目第3児童公園は、6m幅ほどの道路を挟んで隣り合わせなのですが、どちらも一風変わったところがある小公園です。
まず八雲北公園ですが、敷地は周りの道路から1.5mくらい高くなっています。すぐ隣に浄水場があるので、その関係施設が公園の下に埋まっているというか、浄水場施設の上部利用で公園が開かれたのではないかと思います。
浄水場も淀川から水を引いているわけですが、それよりずっと以前から淀川からの引水は行なわれており、公園横の歩道は元々は水路が通っていたようです。
いまは機能を失った樋門施設らしきものが、しっかりと残されています。
さて園内なのですが、元々は交通公園風に仕立てられていたらしく、ぐるりと一周する園路はアスファルト舗装がされ、センターラインが引かれています。
横断歩道や信号機などの本格的な交通施設は見当たらないので、あくまで交通公園“風”で、近所の子供たちが自転車で楽しく走り回れるくらいのものだったと思うのですが、もしかすると昔はもっと色々あったのかも知れません。
いまは舗装路から急に草芝敷きの園路に切り替わる箇所があったりするので、いつかの段階で、子供たちが自転車で走り回る場所ではなく、もう少し違った雰囲気に再整備されたのではないかと想像します。
だいたい全体がこんな感じで、パーゴラや花壇、ベンチなどはあるのですが、まとまった広場や遊具などはありません。
その中で、唯一とも言ってよい遊具がコンクリート製のアシカなのですが、これも塀に囲まれた小さな雛壇の上という不思議な場所に置かれていて、経過がよくわかりません。
だいたい、アシカとは書いたものの、オットセイかアザラシかも知れませんので、そこからしてよくわかりません。
そして、周回園路の下をくぐるトンネルから道を渡れば、そこが八雲北町3丁目第3児童公園です。
トンネルを出たところから、改めて第3児童公園。こちらの方が北公園よりもずっと小さいのですが、トイレが設置されています。
北公園は地下が浄水場施設なので下水道が引けないため、こちらが設置場所として役割分担をしているのではないかと考えます。
で、道を渡ってきたはずの第3児童公園ですが、その敷地もまた一般道で2つに分割されています。
戦前くらいの地図を見ると、この道は京街道から分岐して大庭の村々をつなぐ重要な道だったようなので、先にあった道にあわせて児童公園の形を決めたものと考えます。
トイレがあった方の島には滑り台が、
反対側の島には4連ブランコや鉄棒、ラダー遊具などがあり、遊具に関しては北公園よりもずっと充実しています。
いろいろわからないことは多いのですが、なにかと個性的な八雲北公園と八雲北町3丁目第3児童公園でした。
(2022年8月訪問)
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