西宮市になんとなくめでたい字の豊楽町という町があります。
『角川日本地名大辞典 28兵庫県』には、「昭和14年(1939年)からの町名で、北部の高台をホウラク山と呼んだ」ことが由来かと書かれているので、小字に佳字を当てたとものかと考えます。
そんな町にある豊楽公園。巨大な岩座を祀る越木岩(こしきいわ)神社へ向かう坂道沿いにある小公園です。
下写真は、その坂道で採用されているウサギの車止め。口がバッテンになっている顔は、某有名ウサギから訴えられないか心配ですが、そちらはバッテンで鼻と口との両方を表現しているのに対して、こちらは鼻が別にあるのでなんとか許してもらえるでしょうか。
そんなウサギのいる坂道沿いに、これといって味気のない車止めがついた出入口があり、ここから豊楽公園です。
敷地は2本の坂道に挟まれた変則三角形状をしており、坂の上の方が狭く、下がるに従って広く、かつ平坦になっていきます。
なので、狭いところは何かに積極的に利用できるような形ではなく、大きなクスノキや、その下のサクラなどに囲まれた散策スペースといった仕上げになっています。
中ほどまで下がってくるとパーゴラがあって、ここから坂の上も下も眺められるようになっていますが、どちらかといえば坂上方面の眺めに優れています。
このパーゴラの足元が、これくらいの規模の身近な公園ではあまり見たことがない木床になっていました。
木材の質感は良いのですが、石やコンクリートなどの舗装と比べれば長持ちはしないので、あまり使われることがない仕上げです。ここを工事したときの担当者のこだわりかなぁ、などと考えます。
そして、ここから坂下の方に向けて、滑り台が付いています。
階段は見えているのですが、それより下は茂みに隠されているので、全体の長さがさっぱりわかりません。
階段の上から見下ろしてもイマイチの写真だったので、下まで行ってから見上げます。
敷地の高低差を使って、斜面長にすれば30メートルくらいのロングすべり台になっていました。
長さは相当なものですが、途中に2回、緩傾斜部があって減速しますし、最終末の減速部も長いので、そこまでのスピードは出ないように思います。
最近は、ちょっとスピードが出る滑り台があると、わざわざ雨の日にYouTuberがやってきて「むちゃヤバい滑り台速すぎ」みたいな動画を撮られるので、これくらいの方が良いと思います。
滑り台を出たところが広がりのある最下段になっており、遊具コーナーと土敷きの広場とに分かれています。
滑り台が長いからというわけではありませんが、その他の遊具はブランコ、鉄棒、回転ジャングルジムなどで、そこまで凝ったものはありません。
その中にあって記憶に残るのは、葉巻型UFOみたいなので本ブログでは“宇宙遊具”に分類している一品。
(2023年2月訪問)
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