東富安(ヒガシトミヤス)公園は、JR鳥取駅南側の幹線道路に面したところにある公園です。面積は9,600平米と市街地にしては広めで、大きくは交通公園、遊具広場、テニスコートに分かれています。
少し遠くからでも出かけていく甲斐があるのは、やはり交通公園パーツでしょう。小さな道路に信号や道路標識がつくられており、ごっこ遊びを通じて交通ルールを学ぶことができます。
自動車教習所的コースは、平坦で長方形の敷地が碁盤の目状に切り分けられているだけで、坂道やクランクなどがないので、少し物足りない気がします。
とくに市内中心部に六叉路ロータリーを抱える鳥取市の施設としては、ロータリー交差点がないことがとても残念です。
もっとも、自転車練習用の8の字コースや一本橋は、教習所的コースとは別にフリースペースの路面塗装として設置されています。こちらのスペースもかなり広く、ほかに人がいない時ならスケボーやBMXなどにも使えそうです。
でもやっぱり、子供たちは本物そっくりの信号や標識があるコースで遊ぶ方が面白いでしょうね。
この信号機など、制御器ボックスによくイタズラされているグラフィティ落書きまで再現するほどの凝りようです(ウソ)。
続いて遊具コーナー。敷地の中央に盛土山の林をつくり、その周りを滑り台、ブランコ、鉄棒などの遊具が取り囲むという構造です。
遊具は非常にオーソドックスなものばかりで、こちらの遊具だけを目当てに遠くから出かけてくることはないと思いますが、交通公園とセットで楽しむ分には良いのではないかと思います。
欲を言えば、乗り物型の遊具など、もう少しだけ交通公園に寄せたアイテムがあっても良かったのですが。
そしてテニスコート。フェンスに囲まれた中に、砂入り人工芝が2面あります。
ただ、じつはこの公園で一番記憶に残ったのは、交通公園でも、テニスコートでもなく、それら人気の施設から取り残されたように存在する花壇スペースです。
Googleの空撮で見るとよくわかりますが、この公園は本来は大きな三角形状の敷地をしているのですが、敷地の中央に四角く交通公園を配置し、その南にまた四角いテニスコートを配置したことによって、敷地の北と西とに不自然なデッドスペースが生まれているのです。
そこでデッドスペースにかなり大きな花壇を作って空間を埋めているのですが、いかんせん広すぎて、かなり散漫な景観になっています。
でもまぁ、元はと言えば交通公園パーツの配置というか、全体が三角形なのに交通公園が四角いところ問題だと思うので、いつかは園内の施設配置を見直して欲しいものです。
遊び場と同じくらいに花と緑のスペースのことを考えれば,もっと楽しくなるだろう東富安公園でした。
(2022年10月訪問)
0 件のコメント:
コメントを投稿