山里(ヤマザト)むつみ公園は、沖縄市南部の山里地区にある小公園です。
西向きの斜面地を使っており、大きなモモタマナと動物たちがシンボルです。
出入口その1には等身大のカンガルー。遊具ではありませんが、相撲の相手くらいにはなりそうな背丈で子供たちを見下ろしてきます。
出入口その2には、大きなモモタマナの樹と、その下に佇むキリンがいます。
カンガルーが等身大だったのでキリンもそうなのかと思ってしまい、その縮尺で行くとモモタマナが異常に大きく見えてしまいますが、実際は3メートルほどの高さなので子供キリンということになるでしょうか。
外周の擁壁にも浮き彫りのような動物たちがいます。ただ、塗装が剥げているものが多く、ゾウは良いのですが、
パンダやサルは目を凝らさないとわからなくなっていました。
さて園内。
敷地形状は平仮名の”く”の字のようになっており、キリンの出入口が角にあたります。そして片側は芝生のゲートボール場やバスケットコートなどスポーツ向けのスペース、反対側が滑り台やブランコなどの遊具スペースになっています。
2連ブランコは、モモタマナの樹冠の下にすっぽりと隠れています。使う方は涼しくて良い反面、管理する方は部材が湿り気などで傷みやすくなるので注意が必要です。
もう一つの遊具は、ハイビスカスが描かれたコンクリート製滑り台。
滑り出しに登るためには、ガケの梯子を登らないといけないので、幼児にはややハードルが高めの構造です。その分というわけでもありませんが、熱帯魚やサンゴの浮き彫りが目を楽しませてくれます。
滑り出しの横手には、なにかの遊具の残骸が残されていました。自然のガケを使ったアスレチック遊具などがあったのではないかと思います。
ちなみに、垂直に立っている柱跡は本物の木材ですが、横たわっている丸太は擬木です。
しかし、けっこう近づいて見ないことには、本物と見紛うばかりです。いつもながら沖縄のコンクリート擬木の出来映えには驚かされます。
もっとも擬木に限らずコンクリートを取り扱う技術全般が高いのが沖縄で、トイレも施工が難しい丸みを帯びた形をしています。
崖下の複雑な土地を上手に使っている山里むつみ公園でした。
(2022年7月訪問)
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