住吉公園は、宮崎市街地から北へ少し離れた住吉地区にある公園です。
公園そのものも約2.5ヘクタールでそこそこ広いうえに、住宅地の外にあって農地に囲まれているので、数字以上に広々として見えます。
ひとつしかない駐車場側の出入口を入ると、正面には地区の皆さんの成人式の記念植樹があります。
碑文には2005年と刻まれており、これを中心軸において公園全体が構成されているので、公園も同じ年に開かれたものだとわかります。
記念植樹の右手には、二宮金次郎像が建っています。
碑文によれば、この地域の中学校にあったものが数奇な運命を辿って、ここに移設されたもののようです。肝心の「数奇な」部分は、何があったのかはわかりませんが。
■碑文より「復元の経緯」
この像は、昭和17年に、住吉中学校の前身であった旧青年学校に地域住民から寄贈されました。ところが、昭和55年ごろに、中学校の整備に伴いその姿は校庭から消えてしまいました。それから30年の歳月が過ぎましたが、幸いにも、この像は、往時を偲ぶ姿で現存していました。そこで、住吉地区振興会は、住民の追憶の縁となり、時代を超えても変わらぬ勤勉や孝行、そして絆の大切さを今日に教えてくれるこの像を、地域住民憩いの「すみよし公園」に復元しました。平成23年2月吉日住吉地区振興会
記念植樹のあたりを起点にして、大・小二つの周回園路が巡っており、その二つの園路の間のスペースが小広場になっています。
西側の小広場は遊具コーナー。
複合遊具は小ぶりですが、大小2つの滑り台のほかに、雲梯、ネット、登攀壁などを備えており、なかなか充実したものです。
パネル部分は、「ウサギがパラシュートで下りてくる場面」という不思議な設定の顔出しになっています。
広場は一辺が100メートル以上あるので、その気になればパラグライダーでもスカイダイビングでも着陸できそうです。ちょっと住宅が近いのが気になるけれど。
複合遊具の近くにはいくつかの健康器具が置かれており、子供たちの遊びにも使われているのではないかと思われます。
とにかく広々とした開放感が素晴らしい、宮崎市の住吉公園でした。
(2022年6月訪問)
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