神戸市の西部に、学園都市と呼ばれるニュータウンがあります。地下鉄の学園都市駅を中心に、駅の西が学園西町、東が学園東町というわかりやすい町名となっており、このうちの学園西町の中心に学園西町公園があります。
資料によれば公園面積は2.8ヘクタール。ですが、公園に隣接して小学校や大学キャンパスなどもあるので、町の中心地の2割くらいがオープンスペースになっている感覚があります。
町中に張り巡らされた緑道ネットワークのハブにもなっており、学園西町のどこからでも徒歩10分以内で来ることができます。
園内はおおまかに3つに分かれており、西側は緩い起伏のついた林のゾーン。
ありがちな桜の園などではなく、常緑樹と落葉樹をほどよく交ぜて、自然風の林をつくっています。保育園のお散歩や、どんぐり拾い、小学校の校外学習などに向いているのではないでしょうか。
中央部は、なにかのモニュメントと複合遊具があるゾーン。
新しく開かれた町の中心的な公園で、その頃は園内の樹々も小さかったでしょうから、何かしら大きなモニュメントを置きたくなった気分は理解するのですが、切り出してきた石を建ててるだけなので、眺めてもこれといった感動は生じません。
これはスツールなのかな。近くに普通のベンチもあるので、無理に座らなくても良さそうです。
ま、でも地域のちょっとしたイベントをする時など、土や芝生の広場ばかりではなく、舗装広場もあると雨上がりにも使えて便利だろうと思います。
舗装広場の隣の遊具コーナーには、大・小の複合遊具と2連ブランコがあります。
大きい方(と言ってもそこまで大きくはないのですが)は、2本の滑り台をデッキやネット遊具で繋いだもので、対象年齢は6歳以上だろうと思いますが、階段もあるのでもっと小さな子供でも遊べます。
裏側に回るとラダーや登攀壁も付いていて、コンパクトですが遊びの種類は多彩です。
一方、小さい方は完全に幼児向けサイズですが、左側の赤い手すりが付いたパーツとデッキの距離だけがやや開いていて、チャレンジ要素が入っています。
この横には、ゲートボール場サイズの土敷きの広場もあります。
子供のサッカー遊びくらいなら十分な大きさですし、周りの道路からも離れていて安全です。
そして東側は、緩やかな丘形状の草地になっています。「何にでも自由に使える草っぱら」というのは、都市の中にはなかなか存在しないので、この公園ならではの施設だといえます。
子供は競争しながら上ったり、ホントは良くないけれどたまには自転車で駆け下りたり、お年寄りは坂を使っての健康運動、休みの日には家族でピクニックなど、この町に住んでいる人なら一度は使ったことがある草っぱらではないでしょうか。
学園西町のセントラルパーク・学園西町公園でした。
(2022年5月訪問)
0 件のコメント:
コメントを投稿