寺池公園は、大阪府南部の大規模団地である金剛団地内にある江戸時代からの大きな溜池を取り込んで公園としたものです。
溜池自体にはまったく立ち入れないのですが、池周りに3ヵ所ほど園地があって溜池の景色を楽しめるようになっています。ただし3つの園地はそれぞれ独立していて、池周りを一周するような園路はありません。
一番大きな園地は、東方から池に向って張り出した半島のような形の丘陵端を使っています。下写真は、その半島部を対岸から見たところ。
戻って、メインエントランスから半島内へと進みます。
ここだけ見ると池の雰囲気には程遠く、丘陵地の形状・植生を残す森の公園のようです。
実際に歩いてみても、森の公園です。出入口から池端までは直線で100メートルほどあり、その間は起伏に富んだ散策路が何本か通っています。
開園から約50年が経ちますし、樹木はそれ以前からのものも多いと思われるため、全体的にはやや鬱蒼とした森になりつつあります。
ただ、わりと最近に大きく手入れをした箇所もあり、そこだけは灌木が伐られて明るい森になっていました。
ここなどかなりの急斜面ですが、下層木がきれいに刈られて、池の方まで見通せるようになっています。
池端まで下りてくると舗装された広場があって、園路構造としてはここが一番の目的地ということになります。
大きな水面というのは市街地では貴重な空間の広がりなので、もう少し眺望が開けるようになれば良いのですが、広場周りの樹木が繁ってきて邪魔をしています。
方位としては西向きなので、夕暮れ時にはもっとよい景観になるかも知れません。
ちょっとしたテーブルベンチが置かれたシンプルな草敷きの園地なのですが、周りの住宅地からスッと入ってこられるフラットな場所なので、山がちな半島部よりも親しみやすいかも知れません。
ご近所の方が飾って下さったものでしょうか、テーブルにはアメリカナデシコの鉢が置かれていました。
ところで、この付近では大阪狭山市域が富田林市域にグーッと食い込んできています。寺ヶ池の水利権の関係などあるのかも知れませんが、詳しいことは知りません。
とりあえず、この園地に付けられている注意看板は、大阪狭山市と富田林市がそれぞれ注意を呼びかけています。
魚釣禁止は大阪狭山市、
バーベキューとカラオケ禁止は富田林市から注意されるようです。
さらに言えば、大阪狭山市と並んで黒山警察署も魚釣禁止を呼びかけています。
富田林でも大阪狭山でもない地名なので、いったいどこの警察署だろうと調べてみたら、堺市美原区にあるのでした。ずいぶん遠くから呼びかけるものです。
地形的にみて、かなり急峻で深い谷を池にしているように思うので、安全面に気を使いつつも、景観の心地よさを取り戻していって欲しい寺池公園でした。
(2022年4月訪問)
懐かしい。小学校の頃はよくここで遊びました!
返信削除周りは団地などの住宅街でしかないけど、また涼しくなったら一度帰ってみよう。
ブログ作者です。コメントありがとうございます。
返信削除周りが住宅地の中に、これだけ大きな池や公園があるというところが、この町の良さですね。
遊び場としても、多少危ないところもありますが、小学生にとってはかなり魅力的な公園だと思います。
ぜひ時々思い出して、気にかけてあげてください。