みゆき公園は、大阪市生野区桃谷にある小公園です。
近くには御幸森天神宮がありますが、同社のHPによれば”難波に都を定められた仁徳天皇は鷹狩りの折り、また、当地の東南方(現在の東住吉区あたり)に渡来し住まいする百済の人達の様子をご見聞の為の道すがら度々当地の森にご休憩されその由縁により御幸の森(みゆきのもり)と呼ばれる様になりました”とされています。
この天神宮から大阪のコリアタウンとして賑わうみゆき通商店街を挟んだ反対側に公園があります。
公園というよりは、路地と路地とをつなぐ60~70メートルほどの細道のようになっており、両方の出入口は狭く中ほどだけが少し膨らんでいるので、いわば「ツチノコ」型の敷地形状をしています。
そこで、現地では「みゆき公園プロムナード」と名付けられています。
こちらが反対側の出入口。
車止めがあるということは、車が入ることが想定されているのですね。軽トラくらいなら入れるのでしょうか。
ここが中ほどで一番広くなったところ。特別になにかができるほどの広さもないのですが、石のスツールがたくさん置かれ、賑やかな商店街から離れて、静かにゆっくりと過ごすことができます。
進入路が狭いので、この大きさの石材を持ち込むのはそこそこ大変な作業だったことでしょう。
でもほかにも、けっこう大きな石材が使われています。これは蹲のような水景施設だったのでしょうか。
これは樹木の植桝の残骸だと思いますが、この幅の園路の中に樹木植栽があるとかなり歩きにくいことでしょう。
だから伐られたのでしょうが、最初に植える時に気が付かなかったのか、という気もします。
その流れで考えると、ここもおそらく高木が植えられていたものが、大きくなりすぎて伐り倒され、そのまま放ったらかしになっているのではないかと思います。
伐根こそされていますが、もう少しきれいに跡地を整えるほうが良いと思います。
清掃用具庫が置かれている場所は元・砂場なのかと思いますが、砂場が現役だった頃は、倉庫はどこにあったのでしょうか。
狭いところに公園をつくる時は、将来のこともしっかり考えないといけないと改めて知るみゆき公園でした。
(2022年4月訪問)
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