京王・千歳烏山駅付近から東に向かって環状八号線と交差するあたりまで、東西方向に細長い道が続いています。住宅地の街路になったり遊歩道になったりと姿は変わるのですが、線形からして川跡なのだろうと思います。この道が環八に突き当たるあたりに南烏山1-1遊び場があります。
世田谷区では、都市公園以外で区が土地を所有していない小さな遊び場や広場を「世田谷区立身近な広場条例」に位置づけており、ここもその一つです。
詳しいことはわからないのですが、周りには都営アパートがあるので都の土地を借りているのかも知れません。
緑道に接して半円形をした敷地の中に、木造の簡素な休憩施設と回転ジャングルジムが1基置かれています。
都市公園とは異なる制度下にあるためか、休憩所は“木製柱・葭簾掛け”という公園施設としてはやや頼りないものが採用されており、海水浴場の浜茶屋みたいです。
逆に回転ジャングルジムは、近所の都市公園には無かった事故防止マットが敷かれています。
そして、この遊び場を特徴づけるのは、外周部の水路跡でしょう。
もしかすると池かも知れませんが、かつては水があって、菖蒲などの水生植物が植えられていたのではないかと思います。
そう考えると、おそらく川跡の遊歩道とセットとなり、川・水のイメージを伝えるものとして整備されたのではないかと想像が膨らみます。であれば、葭簾掛けも川床みたいなものかと納得してしまいそうです。
散歩途中の一休みにちょうどよい南烏山1-1遊び場でした。
(2021年12月訪問)
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