兵庫県の播州地域では秋祭りが盛んなのですが、とくに華々しい「提燈祭り」で知られるのが網干の魚吹(うすき)八幡神社です。
この神社から西へ500メートルほど離れたところに御旅所があり、これに隣接して垣内(かいち)市場公園が設けられています。
下写真は公園の出入口から御旅所を眺めたところ。
お祭りの日にだけ魚吹八幡の神様たちが渡って来るという渡神殿(わたりしんでん)がありますが、平日は仕舞屋のようにシャッターが下りています。
渡神殿の横にボロボロの解説板があって、ここに「市場」の名前の由来が書かれていました。
ちなみに、ここには「市道の拡幅で小さくなった」と書かれている池は、今は影も形もありません。
■現地の解説板より「御手洗池(所在地:姫路市網干区津市場815番地)」
昔は約30坪余(約1アール)の面積が有ったが、市道の拡巾に依り小さくなっている。昭和の初め頃までは湧水で常時水を貯え、村人は聖池として大切にして来ました。
この付近は古代には揖保川分流の河であり、宇須伎津(うすきつ;魚吹津)の物資流通の「津濃市庭」と云われ栄えていました。
公園よりも渡神殿前のスペースの方が広いくらいなので、お祭りがない日はこちらで遊んでも良さそうなものですが、ここは公園のことを書くブログなので公園に行ってみます。
敷地は、古い時代の農地の区画を残すような変形をしており、中央に大きく広場を取って、東西に出入口があります。
施設は東口の周りに集まっており、ウェーブとツインの2つの滑り台がくっついた複合遊具や、幼児用の小ぶりな滑り台などが置かれています。
コンパクトですが登る、滑る、ぶら下がるなど一通りの遊びはできて、屋根には小鳥の飾りまで付いているので、なかなか充実した遊具です。
いっぽうこちらは幼児用の滑り台。
黄色の色合いとヒヨコのデザインが、なんとなく複合遊具と合わせたものかと思われます。
2つの遊具の間には屋根付きの休憩所もあって、程よい距離で子供の遊びを見守ることができます。
そのほか、園内のあちこちに長いコンクリートベンチが設置されており、なんとなく「お祭りで大勢の人が集まる時に少しでも座れる場所を」という配慮がされているのではないかと思いました。
いちどは秋祭りの日に来てみたい垣内市場公園でした。
(2021年11月訪問)
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